2024年 4月 26日 (金)

「日経225mini」と「くりっく株365」 デリバティブ取引個人にも徐々に浸透

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   ハイリスク・ハイリターンで「プロ」向けの金融商品だったデリバティブ取引が、個人投資家にも浸透してきた。大阪証券取引所のデリバティブ市場で取り扱っている、個人投資家向けの「日経225mini」は、2010年の年間取扱高が1億2511万枚(概算)で、前年に比べて19.5%増えた。

   一方、東京金融取引所(TFX)の「くりっく株365」は2011年1月22日でスタートから2か月になる。先物取引でありながら、金利や配当の受払いがあるので「長期投資にも向いている」と、人気のようだ。個人投資家が「リスクをとれるようになってきた」とみる向きもある。

大証「日経225mini」の売買が2年連続で1億枚超

   大証が取り扱う「日経225mini」の2010年の売買状況は、2年連続で1億枚を超えて、4年連続で過去最高を記録した。大証のデリバティブ取引には、先物取引の「日経225先物」や「日経300先物」、オプション取引の「日経225オプション」などがあるが、いずれの取引金額も前年を下回っていた。

   日経225miniの取引高は、11月が997万枚、12月は777万枚と落ちたが、5~10月にかけては1000万~1300万枚で推移していた。

   日経225miniを取り扱う、ある証券会社は、「2010年11月頃から株価が好転しはじめ、足下の取引は減っています。利用者には株の信用取引をしている人が少なくなく、日経225miniは『現物が下がったときでも儲けることができる』と注目されたようです」と話している。

   また、別の取り扱い証券会社は、「日経225先物の小口版ということで、認知度も上がってきた」ことが取引高の増加につながったとみている。

   一方、取り扱い証券の一つであるマネックス証券は2011年3月末まで、「日経225 先物・オプション取引 デビュー応援キャンペーン」を展開。「日経225mini」などの取引を行う口座を新規開設すると、その後の31日間の取引手数料を全額キャッシュバックするもので、個人投資家の先物取引の利用拡大を期待する。

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