2024年 4月 19日 (金)

衆院解散の議席予測 民主と自民「拮抗」は本当か

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   衆院解散をめぐる政治家の発言が続いている。解散・総選挙となった場合の議席予測の報道も出てきた。今、解散となった場合、民主党は惨敗し自民政権が復活するのだろうか、それとも……

   菅直人首相は2011年2月28日、衆院予算委員会で「4年の(衆院の)任期を迎えたとき、トータルを国民に選択してもらいたい」と早期解散に否定的な発言をした。任期切れはまだ2年以上先だ。

週刊ポスト「民主195議席VS自民198議席」

菅首相による解散はあるのか。
菅首相による解散はあるのか。

   予算関連法案が可決するめどが立たず、菅直人首相は総辞職するか衆院解散するかに追い込まれているとの見方が大勢となっている。

   そんな中、民主党の渡部恒三・最高顧問は2月26日、TBSの番組収録で「今解散なら民主党は惨敗するに決まっている。解散するなんてバカなことあるはずがない」と述べた。一方、小沢一郎・元代表は27日、宮城県内の政治パーティーで「解散・総選挙が現実になる可能性も非常に大きいのではないか」とまったく逆の見方を示した。

   2月28日に首都圏の書店などにならんだ週刊ポスト最新号(3月11日号)は、衆院解散の場合のシミュレーションの結果を載せた。政治ジャーナリスト、野上忠興氏と同誌編集部が行ったもので、結論は、民主195議席VS自民198議席だった。現有議席数と比べると、民主が100議席以上減らし、自民はプラス約80議席だ。

   幅をもたせた予想議席数は、民主(166~214)、自民(173~223)だった。他党では、みんなの党31(現有プラス26)、公明26(同プラス5)などとなっている。さらに民主党内を「『マニフェスト堅持』を主張する小沢支持派」の「Aチーム」と、「消費増税=マニフェスト修正を唱える執行部派」の「Bチーム」、中間派に分けた上で、「Aチーム」が「100議席を超え、130~140議席になる可能性もある」と指摘している。

解散に踏み切らせる「罠」説

   また、2月21日発行の夕刊フジでは、政治評論家、小林吉弥氏の獲得予測を紹介した。見出しは「民主189 自民215」だが、これは民主の下限と自民の上限の数字を並べたものだ。標準予測議席数は、民主204、自民195だった。

   ポストとフジの予測通りなら、単独過半数をとる政党はなく、連立や政界再編が必要になってくることになる。

   どちらの予測でも民主は100議席以上減らす大敗だが、自民党と数字が拮抗していることについて、ネット掲示板2ちゃんねるでは、「どれだけ(民主に)激甘な試算なんだ」(夕刊フジ記事へのコメント)といった指摘も出ている。中には、こうした予測について、民主が自民に対して惨敗する程ではない、拮抗程度で選挙後の連立工作でなんとかなる、という「安心感」を菅首相に与えることで、解散に踏み切らせて、結果的に民主党を惨敗に導く「罠だ」と冗談めかして分析している人もいる。

   ある政治評論家に聞いてみると、「経験上、こうした早い段階での票読み、議席数予測はあてにならない」とした上で、菅首相は追い込まれており、総辞職かヤケクソ解散しか道は残されていないと指摘した。菅首相の総辞職の場合でも、予算関連法案審議は進展せず、結局、新首相のもとですぐに解散となる可能性もあるとみている。

   2月21日付朝刊に載った世論調査によると、衆院比例代表の投票先について、朝日では民主19%、自民25%、毎日は民主21%、自民26%だった。

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