2018年 11月 22日 (木)

もう一つの震災地「長野・栄村」の悩み 産業復興に支援の手を

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   東北関東大震災の翌日に長野県北部を震源とする強い地震があった。長野県栄村は震度6強という地震に見舞われ村民約2300人のうち2042人が避難する事態になった。幸い死者は出なかったが、現在も152の家が立ち入り禁止になっていて、290人の村民が避難所で生活。半数の家で断水が続いている。

   村の最大の心配事は農業や畜産など村の産業が壊滅的な被害を受けたこと。立て直すには莫大な資金が必要になるが、村の財源だけでは復興は到底不可能。国や県に支援を仰ぎたいが、東北関東大震災の影響もあり、期待通り支援が得られるかどうか難しいのではという見方もあり、頭を悩ませている。

村民の被害は最小限に防いだが・・・

   長野県北部で強い地震があったのは2011年3月12日午前3時59分。栄村が最も被害を受けたことから「栄村大地震」とも呼ばれている。栄村役場によれば、今回の地震で負傷したのは軽傷者13人のみ。これは07年の新潟県中越沖地震で被災した経験から、地震対策マニュアルを作成、最初の揺れがあった直後に村民2042人を直ちに避難させたことが大きい。耐震強化する家も増えていた。しかし、その後、震度6クラスの余震が2度あり、民家や牛舎、村の設備などに被害がでた。

   水道や電気などのライフラインも止まった。電気は24時間のうちに回復したが、水道は水源地に土砂が流れ陥没。水を送るパイプも断裂したため、現在は雪の上に仮設パイプを通して各家庭に水を送っている。まだ50%程度の家にしか届いていない。

   長野県やボランティアが村の支援に入ったのは13日から。水や食料、毛布などが届けられた。3月21日には避難指示が解除されたため、大半の村民は自宅に戻っていったが、29日現在、未だに290人が避難所で生活。152の家が立ち入り禁止になっている。

地割れ陥没で作物が作れるかわからない

   同村役場では「応急手当は殆ど終わった。これから復興に全力を挙げたい」としているが、現実として待っているのは崩壊状態になってしまった村の産業の再生だ。今は1m50㎝の雪で覆われているが、田んぼや畑の陥没、地割れがあり農作物が作れるかどうかわからない。山が崩れているため、雪解けと共に土石流が起こり農地を飲み込む可能性もある。また、畜産農家の牛舎などが殆ど倒れ家畜が柱の下敷きになって死んでいる。キノコの生産が盛んな村だが、生産工場などが崩壊した。

   村役場では、「想像より遙かに産業の復興は厳しいでしょう」と話す。村の財源だけでは無理だから、国や県に支援を求めたいが、期待通り支援が得られるかどうか不安もある。栄村にも全国から励ましの便りや援助物資が多数届いている。こうした支援に勇気づけられながら、なんとか頑張りたいと話している。

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