2024年 4月 20日 (土)

原子力と放射能の基礎知識/連載(2)放射性物質・放射能・放射線とは 
日本原子力学会異常事象解説チーム/二ツ川章二管理本部長(日本アイソトープ協会)

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半減期13億年の放射性物質も

   放射性物質は特殊な条件でだけ存在するのではなく、自然界にも存在しています。例えば、大気中には炭素-14が存在していますし、多くの食品中にはカリウム-40が存在しています。

   放射能とは放射性物質がどれぐらいの量の放射線を放出するかという能力のことをいい、ベクレル(Bq)という単位で表します。ベクレルが大きいとその放射性物質からたくさんの放射線が放出されるということです。放射性物質の能力である放射能は放射性物質と同義として使われることもあります。

   しかし、放射性物質(放射能)と放射線とは異なります。放射性物質が放射線を放出する能力である放射能が半分になるまでの時間を半減期といいます。半減期は放射性物質の種類毎に決まっており、ヨウ素-131は8日、セシウム-137は30年、炭素-14は5730年、カリウム-40は13億年です。

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