【被災地はいま】4月7日 ガソリンスタンドの恩返し

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   宮城県南三陸町志津川の公立志津川病院3階の病室から外を見る。眼下には穏やかな海が広がっていた。その海が津波発生時には、病院を丸ごと飲み込んだ。静かな海から津波の威力を想像するのは難しい。

   志津川から国道45線を通って気仙沼方面へ。友人のカメラマンから、途中にガソリンスタンドがあるとは聞いていた。しかし、実際にガソリンスタンドを見て目を疑った。南三陸町歌津の(株)三浦石油は、瓦礫に囲まれながら営業をしていた。

   同スタンドを経営する三浦文一さんは震災2日後、手動ポンプを使って営業を再開した。震災直後、「在庫があった分は、みなさんに無料でお分けしたんです」。4月に入り、山形から自家発電機、福島から計量器が届いた。

「父親の代から45年間、街のガソリンスタンドとしてみんなからお世話になってきた。今はその恩返しのときです。きっと親父もそう言うはずです」

と三浦さん。三浦さんのご両親は津波で行方不明になったままだという。(カメラマン・会田法行)

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