2018年 7月 20日 (金)

学校再開で追い立てられる避難住民

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   東日本大震災で被災した人たちは、多くが春休みだった学校施設に避難して過ごしてきた。遅れていた授業が再開され始めて、行き場を失った人たちの新たな避難先探しが難題として浮かび上がっている。仮設住宅の整備は始まったばかり、公共施設の多くが津波にさらわれた沿岸自治体の悩みは深い。

   避難者が約1万4000人に上る宮城県石巻市の実情を、河北新報の記者がリポートしている。市内の小中学校の授業再開は4月21日。市は避難所を集約して市外への2次避難を進める考えだが、避難所にやっと慣れた住民からは「仮設住宅に入れるまで動きたくない」との声が上がっている。

   市が3月29日から4月6日にかけて、避難所生活を送る2万7172人を対象に行った意向調査では、現在の避難所に残りたいと答えた人が67.7%、2次避難を希望しない人もほぼ同じ68.0%に上ったという。

   約580人が避難する門脇中では3、4階の教室の避難者に体育館や特別教室に移ってもらった。既に体育館は満杯。さらに1、2階の教室も授業に使えるように空けようとすると、約150人があふれる計算だ。

   約370人が生活する大街道小。甲斐宮子さん(69)は「避難者同士ようやく気心が知れてきた。移動で一からやり直しになるのは苦痛。生徒に迷惑が及ばない範囲で学校にとどまりたい」と訴えている。

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