2018年 7月 20日 (金)

田んぼ1枚だけの田植え 川内町で「コメ作り守る」

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   コメ作付けの実質放棄を強いられた福島県川内村で、あえて田んぼ1枚だけの田植えに挑んでいる農家の胸のうちを、5月23日の河北新報が伝えている。

   2007年には県を代表して皇室にコメを献上したこともある専業農家の秋元美誉(よしたか)さん(67)。川内村は福島第1原発事故を受けて、国と県がコメの作付けを控えるよう求めた「緊急時避難準備区域」に指定されている。それでも田植えを行ったのは「実際に作らなければ、どれだけ(放射能の)影響が出るか分からない。机上の論理で来年も駄目と決められかねない」との思いから。収穫したコメは公的機関で分析してもらう考えだ。 50年間、コメ作りを続けてきた。1.2ヘクタールで有機無農薬米、1.8ヘクタールで低農薬の特別栽培米、といった具合に。今年は出荷しないから、作付けはこの田1枚25アールだけだ。

   村内のコメ農家で「作りたい人はたくさんいたけれど、みんな諦めた」。村商工会長の井出茂さん(56)は「異論もあるが、秋元さんは川内のコメ作りの灯を守った。地域の復興に必ずつながる」と激励する。

   田植えを終えた秋元さん。「やっぱり気持ちがいい。補償するから休め、なんて百姓には酷だよ」

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