2024年 4月 26日 (金)

一川防衛相「素人だから文民統制」発言 「中国、北朝鮮から隙突かれる」と批判

歴代防衛大臣は「みんな素人みたいなもの」?

   野田新内閣のうち、「素人大臣」は一川氏だけではないし、自民党時代を含めた歴代防衛大臣をみても「素人大臣」は多かったという。「本人は詳しいつもりの人もいたようですが、みんな素人みたいなものでした」(田母神氏)。

   もっとも、「素人が統制するのが本当のシビリアンコントロールだ」という一川発言自体については、「間違いだ」と釘を刺す。「政治家が実力組織たる自衛隊や軍隊を統制する」「軍事より政治が優先する」というのが文民統制の考え方だ。防衛相が素人か専門家か、が問題なのではない。

   田母神氏によると、防衛相は周りの専門家の意見に耳を傾けることができるか、そして意見を聞いた上で政治家として的確な判断ができるかどうか、が問われるべきだ。

   「自民党も、こんな発言を問題視するのではなく、もっと高いレベルの政策的な議論を戦わせてほしい」と田母神氏は注文をつけた。

   一川防衛相は小沢一郎・元代表のグループで、野田佳彦首相による「党内融和」人事の一環で入閣した形だ。農林水産省出身で、県議を経て衆院議員3期も務めている。現在は参院へ鞍替えして1期目だ。党務や国会の所属委員会の経歴をみると、国会対策委や農水関連が目につくが、参院の外交防衛委員会の理事を務めたこともある。

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