2024年 4月 26日 (金)

新興国株や希少金属も対象 「ETN」は市場活性化させるか

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指数と取引価格の乖離が生じにくい

   しかし、商品を裏付ける資産が調達されず、発行機関の信用力を頼みとしている点は、それだけリスクが大きいと言うこと。発行機関が破綻すれば商品が紙くずになることには注意が必要だ。

   もう一つ、ETNの特徴は、取引価格が連動する指数にきちんと連動すること。つまり、ETNは指数に連動すると言っても、市場での需給で決まる面も大きい。このため、例えば金のETFが大量に買われれば、実際の金価格がそれほど上がっていなくても金のETFはかなり値上がりする可能性がある。しかしETNは発行機関が指数連動を保証する商品なので、指数と取引価格の乖離(かいり)が生じにくいというわけだ。

   このところ、株価が低空飛行を続けていることもあって、東証での商いは低調だ。東証1部上場銘柄の売買代金は2011年度、1兆円を下回る日も珍しくなく、取引活発の目安とされる2兆円にほど遠い日が続く。ETNも東証の市場テコ入れ策の一環だが、投資家をどこまで引きつけられるか注目される。

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