2024年 4月 24日 (水)

中古マンション「本当の値段」を公開 「マル秘情報」さらすサイトが人気

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業者と「買いたい人」「売りたい人」の差をなくす

   たとえば検索画面から、都内のあるマンションを選択してみる。すると物件の詳細情報とともに、そのマンションの平方メートル単位の想定成約中古単価、過去の価格事例、そして新築時との価格差を示す「騰落率」が表示される。このマンションの場合、想定成約中古単価は82万円(70平方メートル換算で5740万円)、価格事例は2005年から11年にかけての26件。個々の事例についても、その年月や物件の階数、間取り、向き、想定成約価格といった詳細な情報を知ることができる。

   現在これらの情報が掲載されているのは1万8000棟、価格事例は33万件に及ぶ。閲覧するには「住まいサーフィン」に無料の会員登録をする必要があるが、「想定成約中古価格」の公開以来、登録者数はそれまでの10倍にはね上がったという。現在情報は首都圏に限定されているが、もし今後要望が大きいようであれば、他地方への拡大もあり得るという。

   アトラクターズ・ラボでは「想定成約中古価格」公開の狙いについて、こう話す。

「購入を希望する方は、この想定成約中古価格を見ることで相場情報に惑わされず、予算に合ったマンションを選ぶことができます。逆に売り手の方も、『売れる』適正な価格を知ることで、仲介業者の言いなりではなく、自分なりに価格を考えることが可能になります」

   不動産業界の専門紙「住宅新報」によると、「確実に初めてとは言い切れませんが、こういったサービスを、しかも無料で行うというのはかなり珍しい」という。

   「本当の価格」が顧客に知られては、業者は困りそうな気もするが。

「いえ、むしろ流通が透明化することで、業界全体の活性化につながるのではないでしょうか」

と話している。

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