2024年 4月 25日 (木)

「短期決戦」就職戦線スタート 知名度の高い大企業に殺到か

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   例年より2カ月遅れで、「短期決戦」の大卒の就職戦線(2013年春採用)が本格的にスタートした。会社説明会やセミナー解禁が2カ月遅くなった影響はどうか。また、今年の方式が来年以降を続く保証はない中、今後の就職戦線はどうなっていくのか。

   実際の採用試験や面接などの選考開始は「4月以降」のままで、これまでと変わりない。このため関係者の間では「学生が企業を研究する時間が短縮されると、4月の採用試験で学生は十分な知識がないまま、知名度の高い大企業に殺到するため、例年よりも競争が激化するのではないか」との指摘が出ている。

これまでは会社説明会は10月に解禁

   昨年まで新卒者(大学3年生)向けの会社説明会は10月に解禁されていた。今年から2カ月遅れになったのは、大学側から「早期の選考活動は学業に影響が出る」との指摘を受けた経団連が、選考活動の指針となる「倫理憲章」を改正したためだ。

   かつて就職活動に関するルールとしては、文部省(当時)と労働省(同)が企業側と結ぶ「就職協定」が存在したが、企業間の競争激化で形骸化したため、1996年に廃止された。しかし、協定廃止は企業側から「ルールがないと、かえって混乱する」との指摘が出たため、1997年に経団連が自主的に「採用選考に関する企業の倫理憲章」を制定。法的拘束力はないものの、企業側に採用活動の早期化を自粛するよう呼びかけてきた。

   近年は、3年生の6月ごろから企業のインターンシップ(就業体験)が始まるなど早期化が進んでいる。大学側の「学業に支障が出る」との指摘を経団連も考慮せざるを得ず、2011年3月、会社説明会だけでなく、就職情報サイトで学生の登録を受け付けるプレエントリーの開始など「広報活動」を従来の8月から10月とすることを決めた。 

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