中国メディア「捜狐」(ウェブ版)が2025年12月9日、中国・成都で開催された卓球混合団体ワールドカップ(W杯)の特集記事を組み、日本代表・張本智和(トヨタ自動車、22)が「『故郷』に戻ったにもかかわらず『よそ者』扱いされた」などと報じた。
「試合前のコールでは、名前が2回も飛ばされた」
混合団体W杯は、11月30日に中国・成都で開幕した。
日本は、張本智和(トヨタ自動車、22)、松島輝空(木下グループ、18)、戸上隼輔(井村屋グループ、24)、篠塚大登(愛知工業大学、21)、張本美和(木下グループ、17)、早田ひな(日本生命、25)、伊藤美誠(スターツ、25)、大藤沙月(ミキハウス、21)の8人が出場した。
日本は第1ステージ、第2ステージを勝ち抜き、準決勝でドイツを8-3で下した。決勝は地元中国との対決となり、1-8で完敗を喫した。中国は大会3連覇を達成した。
今大会、日中関係の悪化に伴い、日本代表にとって試合会場は「超アウェー」状態で、厳しい戦いを強いられた。なかでも、男子のエース張本は試合のたびに地元の観客から大ブーイングを浴びた。
「捜狐」は、「観客全員ブーイングも無視、沈黙を貫いた22歳・張本智和の胸中とは?」などのタイトルで記事を公開し、今大会の張本のパフォーマンスを振り返った。
記事では「成都で行われた混合団体ワールドカップは、22歳の張本智和にとって、特に重い試合となった。四川省出身のこの日本人選手は『故郷』に戻ったにもかかわらず、『よそ者』扱いされ、観客からブーイングが浴びせられた。試合前のコールでは、名前が2回も飛ばされた。こうした状況は、観客に複雑な感情を残した」と解説した。
記事の中で指摘している「試合前コール」とは、5日の韓国戦で起こった「トラブル」を指す。