2018年 7月 22日 (日)

家庭用VHSが35年の歴史に幕 DVDに押され、地デジで「とどめ」

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   家庭でテレビ番組を録画する時に事実上の標準(デファクトスタンダード)になっていたVHSの対応機の生産をパナソニックが打ち切っていたことが明らかになった。ここ数年、DVDやブルーレイ・ディスク(BD)に押されて「絶滅状態」だったが、地上デジタル方法への完全移行で「とどめを刺された」形だ。

ベータとの規格戦争に勝利

DVDとHDDレコーダーとが一体になったVHS録再機「DMR-XP25V」。パナソニックは11年末に国内向け製造を打ち切った
DVDとHDDレコーダーとが一体になったVHS録再機「DMR-XP25V」。パナソニックは11年末に国内向け製造を打ち切った

   VHSは、松下電器産業(現パナソニック)の子会社だった日本ビクター(現JVCケンウッド)が1976年に世界で初めて開発。松下も77年に「マックロード」は開発し、VHSに参入した。ソニーは1975年にベータマックスを発売しており、激しい規格戦争を繰り広げたが、VHSの方がベータよりも構造が簡単で、ソフトの品揃えや録画時間の長さの点で優れていた。ソニーも88年にVHSの生産を決断。規格戦争の幕は下ろされた。VHSは世界的なヒットを記録し、一時期は松下のVHSが年に100万台以上売れる年もあった。

   ところが、1990年代後半にDVDが登場。さらに画質の良いブルーレイ・ディスクBDやHD-DVD(BDとの規格争いに敗れて後に撤退)もシェアを伸ばした。このことから、VHSの市場は急速に縮小。08年頃には、「昔録画したVHSをDVDにコピーして残したい」といった人向けの、DVDレコーダーと一体化したモデルが数機種発売される程度になり、ほとんど「絶滅危惧種」だった。

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