2019年 11月 15日 (金)

日本人ってだけでいきなり殴られた 上海で暴行、いやがらせ多発

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   尖閣諸島をめぐって日中関係がこじれるにつれ、中国在住の日本人に悪影響が出始めた。上海では日本人が暴行されたり、いやがらせを受けたりする事例がかなり報告された。

   政府が尖閣国有化を表明してから、現地の反日傾向が顕著になっているようだ。週明けには、満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた9月18日を控え、現地では緊張が高まっている。

宋文洲の友達がラーメンをかけられた

上海には5万6000人の日本人長期滞在者がいる
上海には5万6000人の日本人長期滞在者がいる

   上海の日本総領事館は2012年9月13日、在留邦人から寄せられた現地での被害状況を公表した。歩道を歩いていた人が中国人に「ジャパニーズ」と言われて麺や炭酸飲料をかけられたり、足を数回けられたりしてけがを負ったという。ほかにも眼鏡を壊された人や、ペットボトルを投げつけられて「ばかやろう」と罵声を浴びせられた人もいる。少なくとも4人が負傷したようだ。

   ツイッターでは、現地の治安についての生々しいツイートが見られる。経営コンサルタントの宋文洲さんは、「私の日本人社員の友達がラーメンをかけられた。上海で」とツイート。また、中国在住の日本人は「近所でも日本人ってだけでいきなり殴られた人がいるし、うちの隣にある日本人街の出入りを禁止してる日本企業もあるそう」「うちのスタッフの旦那(アメリカ人)は昨夜乗ったタクシーで日本人の悪口を延々聞かされ、いつでも殺せると言われたそうな」などと報告している。

   上海に長期滞在する日本人は5万6000人と、北京の1万人を大きく上回り中国国内トップ。領事館に聞くと「世界最大の日本人コミュニティーでもあります」と明かす。領事館では9月11日に続いて13日にも注意喚起を出し、人が大勢集まるスポットや深夜に外出する際は警戒を怠らず、デモが行われている場所に近寄らないよう呼び掛けた。一方で、領事館前では連日、中国人がプラカードを手に抗議集会を開いているが「規模は比較的小さい」とのことだ。

   小学生1570人余りが通う上海日本人学校虹橋校に電話取材すると、生徒の登下校の際の安全には格別の注意を払っていると話す。同校では以前から、生徒がひとりだけで通学することはなく、生徒が住むマンションと学校を結ぶシャトルバスに乗ったり、保護者が送迎したりしている。それでも不測の事態に備えて、学校側から保護者に対して領事館からの注意事項を伝え、安全面への配慮を促していると説明した。8月20日に2学期が始まってから今までの間、学校側がいやがらせを受けたような事例はないという。

   現在、上海に住む30代の男性はJ-CASTニュースの取材に、「国有化の発表で雰囲気が変わったように思います。友人の『微博』(ミニブログ)の転載に『釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国のもの』という画像がありましたし、ニュースの(反日)トーンもかなり強くなった感じがします」と話す。

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