2018年 7月 18日 (水)

女子駅伝で折り返し点間違えて山形チーム失格 「分かりにくく、かわいそすぎる」の大合唱

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   2012年11月11日に福島市で開催された東日本女子駅伝で、コースをショートカットしたランナーが出た山形県が失格になった。

   ショートカットといっても、折り返し点を示すポールの後ろではなく前を通っただけ。ネットでは「進路が分かりにくかった」「運営の怠慢が招いたミスだ」などと運営サイドへの批判と、山形県チームへの同情が広がっている。

ポールの前を通るか後ろかの僅かな距離だった

   今回で28回を迎える伝統ある駅伝大会で、17都道県と、特別編成の東日本大震災の復興を願う「チーム絆」の計18チームが参加したが、問題のシーンはスタートから1時間10分過ぎに起きた。神奈川県チームを先頭に折り返し点を回り、すぐ近くにある第5中継所で次の走者にたすきが渡された。先頭から遅れること2分30秒、12番手の山形の走者が現れた。前には誰も走っておらず、折り返し点を示すポールの前を通過し、次の選手にたすきを渡すと、差し出された大きなタオルに倒れこんだ。

   ポールの前を通ったとき、沿道で応援していた観客が一斉に驚いた顔になり、たすきを受けるため待っていた山形の選手も不思議そうな表情を浮かべていた。このショートカットによって山形のチームは失格となった。

   ネットでは、ショートカットの違反をしたといっても、ポールの前と後ろという僅かな距離である上、そもそもは折り返す場所が分かりにくく、選手を正しく誘導しない怠慢があったのではないか、などと運営サイドに対する批判が続出し「山形の選手がかわいそうだ」との大合唱になった。

   山形チームに42秒遅れの北海道チームが15番手で折り返し、この選手もポールの前を通過しかけた。沿道から注意が飛んだためポールの後ろを無事に回ることが出来た。こうした実態を考慮したのか、大会関係者が折り返し点を示すポールの前にあるパイロン(円錐形の柱)の位置を変更した。

「学校の運動会と混同してもらっては困る」と主催者

   ネットでは、

「これは明らかに運営がクソだろ。ロープ張るなり白線引くだけで簡単に防げたのに」
「失格であることに異論はないけど、運営は謝罪しろよ」
「進路を間違えた選手には運営が注意して、戻らせて走らせればいいだけじゃないのか」

などといった批判が出た。

   大会を主催した東北陸上競技協会は、山形の選手がかわいそうだ、とか、運営の対応が悪いなどといった抗議の電話が入っていることを認めた。ただし、山形の選手が折り返し点に来たときに、現場にいたスタッフが正しい進路を伝えた。その声が山形の選手に聞こえなかったのか、それとも無視したのかはわからない、と説明した。

   また、進路を間違えた選手に対し、もう一度やり直すようにスタッフが指示することなどは「助力」に当たる違反行為に当たる。チームのコーチなどの関係者が間違いを選手に伝えてやり直させた場合は失格にならないが、今回はそれもなくたすきが渡ってしまったという。そして、

「こういった大きな大会の場合は、折り返し点の確認など、前もって選手がやっているのが当然のこと。間違えるなんてとんでもない事なんです。競技のルールに関してもそうで、学校の運動会と混同してもらっては困るんです」

と話している。

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