2021年 5月 18日 (火)

【Net@総選挙】 第7回
ソーシャルの危うい「草の根」 ネット世論踊らすのは誰だ?

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   「売国奴!」「テロリスト、帰れ!」――東京・有楽町で街頭演説に立つ民主党の菅直人前首相に、手厳しいヤジが次々と浴びせられる。2012年11月16日、衆院解散の夜のできごとだ。菅前首相は無視するように演説を続けたものの、その声はしばしば怒声にかき消された。

   これらの激しいブーイングは、「国民の声」なのか。そう言い切るには、ちょっと「麗しすぎる」かもしれない。というのもこの少し前、Twitter(ツイッター)などでは、「売国奴達に罵声を浴びせてやりたい方、是非現地へ」などと、「有志」による動員を呼びかける動きが見られたからだ。

   最近、保革を問わず、様々な「市民」の動きが盛んだ。「草の根運動」「勝手連」などと肯定的に語られることも多い。だが、それらには陰に陽に「ソーシャルメディア」が絡み、何となく「危うい」部分も付きまとう。

ネットの声が「圧力団体」と化すとき

   枝野幸男経産相も「標的」になった。11月25日、東京・池袋で街頭演説を行った枝野経産相を待っていたのは、「忌中」「民主党が地上から無くなりますように」「民主党は民団、総連とズブズブ」などというプラカードを掲げる7、8人。見かけはごく普通の若者風だが、なぜか韓国旗などを掲げるメンバーもおり、「マンセー(万歳)」などと声を上げる。この際も、ツイッターなどでは「応援」に集まるよう事前の告知があった。

   たとえ演説妨害であろうと、それもまた「国民の声」だという見方もあるかもしれない。しかしネットユーザーの中には、特定の政党を支援し、政治的団体に所属することを公言する、いわば「プロ市民」というべき人もいる。

   11月16日、「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)で、痴漢事件のニュース中「誤って」安倍晋三・自民党総裁の映像が流れてしまった。番組中でアナウンサーが、「先ほど関係のない映像が出てしまいました。申しわけございません」と謝罪した。

   安倍総裁は18日にFacebook(フェイスブック)で自らこの件を取り上げ、「ネガティブキャンペーンがいよいよ始まったのでしょうか?」「謝罪があってしかるべき」と怒りを露わにした。ネットの声は「安倍さんを守れ!」とヒートアップし、スポンサーへの「電凸」(電話による集中的なクレーム)も行われた。結局、TBSは20日に改めて謝罪声明を出すことになった。

   安倍総裁は秘書名義で「インターネット時代の勝利」と「勝利宣言」を出した。一方で、これは「ネットの声」を自ら煽り、TBSへの「圧力団体」として利用したのではないかと指摘する声もあった。

   ネットでは今、様々な「愛国的」な市民の動きが盛んだ。「麻生元首相、安倍総裁支援」「嫌韓嫌中」などを訴えるサイトには、テレビ番組の提供スポンサーにクレームする場合の「文例」も用意されている。そして日本を危うくする「マスゴミの反日報道」を日々監視している。「尖閣」や「竹島」の問題を通じて、こうした人々の危機感は高まる一方だ。

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