2018年 7月 21日 (土)

社民党本部「老朽化」で解体 壁剥がれ鉄骨むき出しの無惨

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   社民党は2012年12月20日の常任幹事会で、東京・永田町にある党本部の移転を決めた。現在の「社会文化会館」は老朽化し、耐震性に問題があるため解体する。移転後の本部の規模は大幅に縮小する。

   現在、社民党本部のある「社会文化会館」は、旧社会党時代に国有地を借り受けて建設、1964年に完成した。東京・永田町の国会図書館の隣にあり、地名の「三宅坂」は党の代名詞になった。

玄関は薄暗く、人の出入りもまばら

壁の一部はサビ色に染まる(2012年12月21日撮影)
壁の一部はサビ色に染まる(2012年12月21日撮影)

   地上7階地下1階、延べ床面積で約2000坪、うち600坪を利用してきた。土井たか子委員長(当時)が人気を集め、マドンナブームにわいた1990年代前半には、国会議員約200人の大所帯を抱えた。

   しかし、建設から約半世紀を経た現在、老朽化が進んだうえ、東日本大震災後で耐震性が問題化した。そのため、首相官邸裏にあるビルを2フロア分借りて、引っ越すこととなった。移転は2013年1月26日、27日の予定。残った建物は4月以降に取り壊し、敷地の国有地は国に返還する。

   2012年12月21日、記者が実際に社会文化会館を訪れて見ると、「老朽化」は一目で見てとれた。壁が剥がれ落ちている部分が十数個あり、玄関の上部以外は剥落防止のためか、ネットで覆われていた。

   鉄骨がむき出しになっている箇所も複数あり、壁の一部はサビ色に染まっている。こんな建物が日本の中心にあって、しかも中で日常的に仕事をしている人がいる、ということに違和感を覚えるほどだ。耐震基準を満たしているかを考えるまでもなく、大地震がきたら建物自体が崩壊してもおかしくない――。そんな印象さえ受けた。

   玄関は薄暗く、人の出入りもまばら。正面に止まった3台ほどのタクシーは動く気配もない。周辺は、沈滞した党勢をあらわすかのような雰囲気に包まれていた。

「社会党にもこんな時代があったんだなと言う象徴が消えていく」

解体の決まった社民党本部(2012年12月21日撮影)
解体の決まった社民党本部(2012年12月21日撮影)

   社民党は16日におこなわれた第46回衆院選で、議席数を5議席から2議席に減らした。党所属の国会議員は参院とあわせても6人に落ち込んだ。

   ネットでは、今回の移転について「確かに老朽化してたけど、党員激減で7階建てのビルを必要としなくなったのもあるでしょう」という見方も出ている。

   また、「一つの時代の終り」といった感慨を語る人も少なくない。

「三宅坂の風景が変わる…」
「社会党にもこんな時代があったんだなと言う象徴が消えていく。社会党の栄光は何処へ行ったのか」
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