2024年 4月 16日 (火)

NHK「ダイオウイカ」と20世紀FOX「アバター」 愉快な「場外乱闘」、どっちが勝った?

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   NHKのダイオウイカ特集が2013年1月13日放映され反響を呼んだが、その割を食ったのが裏番組の日曜洋画劇場「アバター」だ。

   アバターのBD・DVDを販売する20世紀FOXホームエンターテイメントはツイッターでダイオウイカへの「恨み節」を投稿、NHKの広報アカウントも乗っかり、愉快な「場外乱闘」が繰り広げられた。

つぶやき数は約3倍でダイオウイカ大勝

ダイオウイカ祭りに「アバター」も形無し… (C)NHK/NEP/DISCOVERY CHANNEL
ダイオウイカ祭りに「アバター」も形無し… (C)NHK/NEP/DISCOVERY CHANNEL

   13日放映された「NHKスペシャル 世界初撮影!深海の超巨大イカ」は、世界最大のイカであるダイオウイカを追う研究者たちに密着した。売りは、世界で初めて撮影に成功した、深海で暮らす生きたダイオウイカの映像だ。放映前からニュースなどでも盛んに取り上げられており、この日は多くの視聴者が、黄金色の巨体がうごめく姿に釘付けとなった。

   一方の「アバター」は、2012年の地上波初放映時には15%を超える高視聴率を記録したものの、今回はダイオウイカ旋風の前にほとんど話題にのぼらず。過去24時間(14日15時時点)のツイッターでのつぶやき数を見ても、「ダイオウイカ」を含む投稿が4万2000件に達したのに対し、「アバター」は1万3000件と3倍近い大差をつけられてしまった。

   こんな状況に、アバターの配給元・20世紀FOXの子会社であり、BD・DVDの販売を手がける20世紀FOXホームエンターテイメントのツイッターは、番組開始直後から、

「私だってダイオウイカが観たい!でもチャンネルはテレ朝!」
「『アバター』にもイカが・・・!日曜洋画劇場で『アバター』放送中!」

とダイオウイカをネタにしながら懸命にPRをするものの、視聴者の関心を覆すには至らず。番組中頃からは、

「(´-`).。oO(ダイオウイカ・・・絶対許さない」
といじけモードになり、最終的には、
「(´-`).。oO(ダイオウイカの好物がイカってどうなんだろう・・・」
「(´-`).。oO(窪寺博士おめでとう・・・!」

と、すっかり一視聴者になって、ダイオウイカ撮影に成功した窪寺恒己博士への拍手まで贈っていた。

「視聴率は調べないことにします…」

   アバターのPRのはずがほとんどNHKの宣伝になってしまった一連のつぶやきに、NHKの「NHK広報局」アカウントからは、

「イカプロジェクトの1メンバーとして心より御礼申し上げます。 くコ:彡」

と、イカの絵文字付きでからかい気味の感謝の言葉が。20世紀FOXも、

「ずっとテレビ朝日見てたんでおっしゃってる意味がよくわからないのですが・・・」

とやや「ツンデレ」気味に応戦するが、結局深夜までつぶやきは「ダイオウイカ」だらけに。

「明日はイカ刺を食べます」
「すっごいいい吹替なのに・・・・!みんなが!イカイカ言うから・・・!」

   しまいには、「視聴率は調べないことにします・・・」という寂しいぼやきまで。もっともそんな「健気な」姿に、ユーザーからは多くの励ましの言葉が寄せられていた。

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