2019年 7月 18日 (木)

中国「豚の大量死骸」は感染源でないのか 急拡大「新型」鳥インフルエンザが不気味だ

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   中国で鳥インフルエンザ「H7N9型」による被害が増えてきた。2013年4月4日までに感染者9人、うち3人が死亡と報告されている。

   人への感染経路は明らかになっていないが、鳥から豚を介して人体にうつる可能性が浮上した。そこで気になるのが3月、上海の川で見つかった大量の豚の死骸。中国の衛生当局は関連性を否定しているが、発生時期が近いこともあり何とも不気味だ。

厚労省と国立感染症研究所は「関連性証明されていない」

上海中心部を流れる黄浦江
上海中心部を流れる黄浦江

   鳥インフルエンザの感染例は、中国・上海で男性2人が死亡したほか、江蘇省や安徽省、浙江省といった周辺地域でも確認され始めた。被害者は鳥肉の販売業者だった、あるいは豚肉を加工していたなどと情報が飛び交っている。

   H7N9型ウイルスはもともと鳥が保有しているが毒性は弱い。今回人に感染したのは、ウイルスが変異したためとみられる。そのカギとなるのが豚だ。

   2013年4月2日付の「ネイチャー」電子版によると、上海の2人と安徽省の患者の計3人は、ウイルスを保有する野鳥と接触した可能性は極めて低く家畜が感染源ではないかという。新型ウイルスは、鳥だけに感染する3種類のウイルスが集まってできあがり、ほ乳類の気道の細胞に結びつきやすい性質に変化、そのため鳥から豚を経由して人にウイルスがうつったとの見方を紹介している。

   豚と言えば3月上旬、上海市を流れる黄浦江で大量の豚の死骸が漂っているのが見つかった。その数は1万匹を超え、川が飲料水の水源となっていたことから付近の住民を不安に陥れた。

   死骸からは「豚サーコウイルス」が検出されたが、中国の衛生当局は人体に感染するウイルスではなく、水質への影響もないと説明した。しかし尋常ではない数の豚の死骸が、不衛生な状態で何日も川に浮かんでいたのは事実だ。上海から南西100キロほど離れた浙江省嘉興市から流された疑いが強く、長距離を漂流してきた死骸が「病原菌」をばらまいたのではないか、との疑いもわく。

   厚生労働省や国立感染症研究所(NIID)のウェブサイトには、世界保健機関(WHO)が配信したH7N9ウイルスに関する質疑が掲載されている。その中に「この感染は、最近、上海周辺の河川に16,000 匹以上のブタの死骸が廃棄されたことと関係があるのか」とあった。いずれの回答も、豚の死骸は調査対象の一部で、H7N9ウイルスとの明らかな関連性は証明されていない、とのことだった。

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