2022年 1月 22日 (土)

「かっぱえびせんは大丈夫か?」 エビ高騰、外食メニューから次々消える理由とは

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   世界的なエビ不足によりエビ卸価格の高騰が続いている。飲食店チェーンの一部ではメニューから外す動きも出てきた。エビ不足と価格高騰はこれからも続き日本食には欠かせない食材にも関わらず「めったに食せない高嶺の花になる可能性も」と話す水産関係者もいる。

   ネットでは、エビを今まで通り食べるのは難しくなるかもしれない、とあきらめムードが漂っていて、「せめて、かっぱえびせんくらいは…」と悲痛な声も聞こえる。果たして「かっぱえびせん」も高嶺の花になってしまうのだろうか。

てんやの「上天丼」休止が引き金になりそう

   天丼チェーン大手のてんやは2013年10月21日から、エビ天が2本入った「上天丼」「海老天そば」などのメニューの販売を休止した。回転すし大手、あきんどスシローも同日、えびチーズ、えびバジル、えびの天ぷら盛り合わせなどエビを使った5つのメニューの販売を休止した。世界的なエビの供給不足と価格高騰を受けてのものだ。これから他のチェーン店でもエビを使ったメニューの販売休止や、エビ料理、冷凍食品の値上げが相次ぐことが予想されている。

   どうしてこうなったのかといえば、エビの生産大国のタイ、インドネシア、ベトナム、中国などの養殖場で、エビの早期死亡症候群(Early Mortality Syndrome、EMS)と呼ばれる魚病が発生したからだ。日本は消費するエビの約9割をタイ、インドネシア、ベトナムからの輸入に頼っているが、例えばタイは今年、供給が例年の半分に落ち込むと言われている。こうした養殖所では「バナメイ」という種類のエビが大打撃を受けた。他の種類は無事のようなのだが、「バナメイ」が激減したことによって、他種の「ブラックタイガー」などのエビに需要が集まり価格高騰を招いた。

   水産物輸入大手の担当者によれば、エビの早期死亡症候群(EMS)が発生したのは数年前からで、世界的にエビの価格は上がり続けていた。日本で実感がなかったのは異常な円高があったからで、ここにきて円安となり国際的な価格高騰が顕在化した。さらに、中国は養殖したエビを国内で消費していたが「EMS」の影響で収穫が減り輸入をするようになった、というのが背景にあると説明する。

   養殖がだめなら天然エビを捕ればいいかというとそうはいかないようだ。国際連合食糧農業機関(FAO)の調査によれば、全世界の1995年のエビの収穫高は天然が244万トン、養殖が93万トン。2000年は天然が307万トンで養殖が127万トン。これが11年になると天然が329万トンで養殖が393万トンと逆転する。この養殖の393万トンのうち「EMS」の影響を受けたエビ「バナメイ」は230万トンを占め、その230万トンの約半分が中国で養殖されたものだという。数字だけ見ると、収穫が増えているように見えるが、需要がそれを上回っているため供給が追いつかないようだ。

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