画像・イラスト投稿サービス「ニコニコ静画」の大幅なリニューアルに伴い、使いにくい、見づらい、前のバージョンに戻せ、といった批判が殺到した。そうした中、運営会社ドワンゴの関係者と思われる人物がツイッターで、UI(ユーザーインターフェイス)を変更したことにケチを付けるユーザーを「全員殺して回りたい」などと発言した。このため、「客をバカにするな!」「殺害予告として通報しろ!」などと物議をかもし、ツイッターが「炎上」した。「サービス側の決定に対する文句は絶対に許されない」リニューアルされた「ニコニコ静画」「ニコニコ静画」は、動画投稿サイト「ニコニコ動画」の画像・イラスト版として約4年前に誕生。2013年11月14日にはスマートフォン向けページのオープンと、TOPページ、イラスト表示ページなどのデザインを一新する大幅なリニューアルが実施された。しかし、これがユーザーたちから使いづらい、見づらいといった酷評の嵐となり、16日頃から以前のバージョンに一部が戻されるといった事態になった。すると16日、プロフィール欄に「ドワンゴ/ニコ書の中の人」と書いている人物が、今回のリニューアルは凄く良く出来ていて「便利でクールなUI」だったのに、今まさに目の前で以前のバージョンに戻されている、などとつぶやいたあと、「ほんとUIの変更を妨げる層は害悪だわ全員殺して回りたい」「クソを全員殺して回れ」と書き込んだ。フォロアーから運営側がそういう態度だとユーザーが離れてしまう、と注意されると、基本的にサービス側の決定に文句たれるのは絶対に許されず、Webサービスとは本来そうあるべきで、「ユーザーは停滞させることの罪を知ってほしい」などと、リニューアルを批判し前バージョンに戻せと訴えたユーザーに釘を刺した。「炎上」でもツイッターは削除されずこれについてネットでは、「不特定多数者への無差別殺人予告ですか」「客が文句を言えない世界。それがニコニコなんだよね、ってことか」「ユーザーの声をきかなきゃいけないのは、金をとってるからだろ。それがクソだと思うなら、有料サービス止めて好きなようにやればいい」「客が満足いく物を提供するのが仕事だろ。社員が絶賛しても客が気に入らなかったら無駄」などといった批判が大量にネット上に出て、この人物のツイッターが「炎上」した。13年11月18日午後17時の段階でもツイッターは削除されておらず、この人物はいまだに批判に対して応戦している。この人物は何者なのかをドワンゴに問い合わせたが、「広報担当者は席を外している」ということだった。ドワンゴのサイトのリニューアルでは、13年9月に「ニコニコ動画」のバージョンアップテスト版を公開したが、ここでも「使いにくい」「現在のバージョンを継続してほしい」といったユーザーからの批判が出た。
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