2024年 4月 19日 (金)

中国で日本製「紙おむつ」人気沸騰中 転売相次ぎ日本国内で品薄傾向

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   日本製の「紙おむつ」が中国で飛ぶように売れている。特に人気の「メリーズ」(花王)はブローカー業者が日本から転売するケースも増え、国内からは「品薄」を嘆く声も聞こえてくるほどだ。

   大手メーカー各社は現地工場でも製品を生産しているが、転売ビジネスが成り立つほど「純日本製」の人気が高まっているのはなぜなのか。

高品質に加えて通気性のいい「メリーズ」が大人気

赤ちゃんには「純日本製」を(画像はイメージ)
赤ちゃんには「純日本製」を(画像はイメージ)

   中国網などの現地メディアは2013年4月、日本製紙おむつの買い占めが香港で起きていると伝えた。中国本土に持ち込むために購入していく業者が押し寄せるため、店先からは日本製が品薄になっているという。各店は頻繁に値上げをするが、それでもなお供給不足は続いているそうだ。こうした日本製人気はいまだに続いていて、日本国内には紙おむつの買取・輸出を行うブローカー業者が増えてきている。

   「日本製は品質がいいと人気です。当社でも年々輸出量が増えています」と語るのは大阪市内の紙おむつ買取業者の担当者。中国での人気に目をつけ、本業とは別に2009年ごろから買い取り事業を開始した。売りに来る顧客の大半は大阪市内の個人や業者だという。ユニ・チャームや大王製紙の一部商品も扱っているが、メーンは花王の「メリーズ」だ。「中国沿岸部は高温多湿なので、通気性に優れているメリーズが人気なのだと聞いています」という。インターネットで検索してみても、メリーズをメーンに扱うブローカー業者はいくつも見つかる。各業者のサイトやブログを見るかぎり、いずれも景気はいいようだ。

   一方で、問題も浮上している。国内一部エリアのドラッグストアや量販店では、メリーズの棚が空っぽになってしまうという事態が相次いでいるのだ。特になくなっているのはM、Lサイズのテープ型。ネット上には、「近くの薬局は2か月くらい売っていません」「最近はドラッグストア4、5軒見て回るのが当たり前になってきた」といった愛用者の声や、「出すと中国人に買われてしまうので、店に出さないでお客様から問い合わせがあると出している」といった店関係者からの書き込みがある。どうやら、転売目的の容赦ない買い占め行動に客も店も困っているらしい。

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