2024年 4月 20日 (土)

アジアを快走、フォルクス・ワーゲン 日本で過去最高、中国はGM抜き首位に

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   独フォルクス・ワーゲン(VW)がアジアを快走している。

   日本では2013年の新車販売台数が19.7%増の6万7282台となり、過去最高を記録。年間新車販売台数が2000万台を初めて突破した中国でも、米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて、海外勢で首位に立った。

低燃費と安全性能で高い評価

2013年、VWはアジアで好調だった(画像は、フォルクス・ワーゲンの公式ホームページ)
2013年、VWはアジアで好調だった(画像は、フォルクス・ワーゲンの公式ホームページ)

   日本自動車輸入組合(JAIA)によると、2013年(1~12月)の輸入車販売台数(日本メーカーを除く、速報値)は、12年に比べて16.1%増の28万540台と、大きく伸びた。4年連続で前年実績を上回り、1997年以来16年ぶりの高水準。登録車の新車販売に占める割合は過去最高の8.6%(12年は7.1%)だった。

   「日本市場のニーズにあわせた、燃費性能の高い車種を拡充した」(JAIA)ことが好調の要因だが、景気回復に加えて、安倍政権の経済政策「アベノミクス」による株価上昇の恩恵で、「資産家層による高級車へのニーズも取り込んだ」(証券アナリスト)こともある。

   そうした中で、メーカー別ではVWが12年に比べて19.7%増の6万7282台と、過去最高の販売台数を記録。輸入ブランド別のシェアでも、19.4%を占めて首位に立った。

   12年10月発売の小型車「up!」に続き、13年6月には小型車「新型Golf」(ゴルフ7)を投入。低燃費で、輸入車としては値ごろ感のある新車が堅調。若年層などにも人気だった。

   ゴルフは、13年の車名別新車販売台数で、2万3858台で首位。モジュール(複合部品)化を進めた開発手法や環境・安全性能の高さが評価され、輸入車で初めて「日本カー・オブ・ザ・イヤー2013~2014」を受賞した。

   その勢いに乗って、2014年1月6日には小型ワゴン「ゴルフ ヴァリアント」を発売。時速30キロメートル未満で作動する「衝突回避ブレーキ」を搭載して安全性能を高めたほか、高効率なエンジンを採用することで燃費性能も最大2割引き上げた。

   国内の新車販売は4月の消費増税後の販売減が懸念されているが、VWグループジャパンの庄司茂社長は「ヴァリアントで攻勢をかける」と、意気込んでいる。

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