2024年 4月 20日 (土)

画像切り貼りや流用も「悪意のない間違い」 小保方氏の言い分は納得できるものなのか

   新型万能細胞「STAP細胞」の論文に「改ざん」や「ねつ造」があったと理研の調査委員会が認定した問題で、理研と著者の小保方晴子・研究ユニットリーダーの言い分が真っ向から対立している。

   小保方氏は一貫して「単純ミス」説を主張しているが、調査委員会が不正を認定した根拠についてはほとんど反論していない。必ずしも両者の主張はかみ合っておらず、このまま小保方氏が不服申立を行ったとしても、「研究不正」があったという判断が覆る可能性は薄いとみられる。

切り貼り画像「手法が科学的な考察と手順を踏まないものであることは明白」

調査報告では博士論文からの画像の流用が「ねつ造」だと認定された
調査報告では博士論文からの画像の流用が「ねつ造」だと認定された

   調査委員会が研究不正だと指摘したのは大きく2点。一つ目が、STAP細胞がリンパ球からできたことを示す1枚の写真が、実は2枚の写真から合成されていた点。これは「手法が科学的な考察と手順を踏まないものであることは明白」だとして「改ざん」だとされた。二つ目が、STAP細胞が様々な細胞に変化できることを示した画像が、STAP細胞とは関係のない小保方氏の博士論文から流用されていた点。特に画像の流用については、石井俊輔調査委員長が、

「明らかな実験条件の違いを認識せずに『論文1の図を作製した』という説明を納得することは困難。このような行為は、データの信頼性を根本から壊すものであり、その危険性を認識しながらなされたと言わざるをえない」

と厳しく非難。「ねつ造」だと認定された。

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