2019年 11月 22日 (金)

パイロット不足でLCC運航中止 その背景にあるものは

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   ピーチ・アビエーションやバニラ・エアなど国内の格安航空会社(LCC)でパイロット不足が深刻化し、相次いで運航中止へと追い込まれる異常事態に陥っている。

   パイロット育成には時間がかかる上、世界的なLCC人気の高まりで人員の獲得競争は激しさを増している。各社が十分な人員を確保するのは容易ではなく、当面は「視界不良」が続きそうだ。

急成長に伴う路線増や増便が人員不足を招く

関空を拠点とするピーチは多数の減便を発表した
関空を拠点とするピーチは多数の減便を発表した

   成田空港を拠点とするバニラが2014年5月中旬、機長不足を理由に6月の成田-那覇線、成田-新千歳線の2路線の一部で約150便を欠航すると発表した。本来は26人の機長が必要だったが「後発組で実績がないため採用する力が弱かった」(石井知祥社長)ことに加え、病欠や退職が重なり、23人に減って3人不足することになった。

   関西空港を拠点とするピーチも4月、パイロット不足を理由に5~10月で最大約2000便を減便すると発表した。機長52人のうち病気などで8人が乗務できなくなったためで、新規採用も難しい状況だという。また、成田拠点のジェットスター・ジャパンは関空の第2拠点化に伴い6月から関空―那覇、関空―成田、成田―福岡など計5路線で増便を予定していたが、準備が間に合わずに6月3~11日の約100便の欠航を決めた。

   LCCは機材や人員などコストを抑えて割安運賃を実現し、若者を中心に順調に客足を伸ばしてきた。ピーチやジェットスターが国内線に就航した2012年がLCC時代の幕開けとなったが、この2年間で国内線シェアは7.5%(3月末)へと拡大。就航時には経営破綻したJALからパイロットを確保するなどしてきたが、皮肉にも「急成長に伴う路線増や増便が人員不足を招いてしまった」(国土交通省関係者)わけだ。

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