2019年 9月 20日 (金)

「台北・故宮展」、早くも10万人突破の大盛況 開催直前の「國立」騒動は何だったのか

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   東京・上野の東京国立博物館(東博)で2014年6月24日から開催されている台湾・故宮博物院の展覧会「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」展が大賑わいだ。目玉作品である白菜をかたどったひすいの彫刻「翠玉白菜」を一目見ようと、連日大行列ができている。

   開催直前、展覧会を告知するポスターの一部に「國立」の二文字が抜けていると台湾側が反発する騒動があったが、あれはいったい何だったのか。

「国宝 阿修羅展」と「同じぐらいの推移」

200分待ちの大行列の「台北 故宮展」
200分待ちの大行列の「台北 故宮展」

   「翠玉白菜」は中国・清時代後期(18~19世紀)に作られた彫刻で、高さ約19センチ、幅約9センチ、奥行き約5センチの大きさだ。ひすいの緑色と白色の部分を活用して、白菜を繊細に再現し、葉にはキリギリスとイナゴがとまっている。白菜は純潔を、キリギリスとイナゴは多産を象徴しているという。

   東博には7月7日までの期間限定で展示されている。展示場所は本館特別5室。注目度の高い作品が置かれるスペースで、1974年にレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、1998年にドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の展示会場となった。7月3日14時ごろに記者が訪れると、200分待ちの大行列ができていた。案内係の女性は「先頭の人は入口の外で朝5時から並んでいたそうですよ」と話す。

   同館の広報室によると3日、来場者10万人を達成した。平均すると1日約1万人が訪れていて、最長で240分待ちを記録したという。総入場者数94万人を超えた2009年の「国宝 阿修羅展」と比べると、「同じぐらいの推移になっています。白菜の展示が終わる7日までにはさらに増える可能性はあると思います」。ただし、最終的な人数については会期が10日ほど異なるので、単純な比較は難しいという。

   もっとも、開催直前には台湾側の抗議で開催自体が危ぶまれる騒動があった。日本側が作った一部ポスターの中に、「國立」の文字が抜けて「台北 故宮博物院展」となっていたのが問題になった。総統府は6月20日、日本側が修正に応じない場合は、展覧会自体を取りやめるとの声明を出した。

   日本側は急きょポスターの修正作業などの対応に追われ、山手線など都内の主要駅に張り出されていた巨大な展覧会の告知看板などに、「國立」の二文字を追加した。6月23日の開会式では、東博の銭谷真美館長が開会式では異例となる謝罪の言葉を述べ、これに台北・故宮の馮明珠院長は、東博の対応を評価するコメントを出していた。しかし開会式に来るはずだった馬総統夫人は結局、欠席した。

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