2024年 4月 29日 (月)

2億円が全額引き出され行方不明? プリンシバル・コーポレーションの不思議なIR情報

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背景に、社長交代のゴタゴタが…

   どうやらカギを握っているのは、松本純・前社長のようだ。じつはプリンシバル・コーポレーションはこの社長交代をめぐり、ゴタついた。

   2014年6月27日の株主総会後、同社は松本前社長の後任に、山本明彦氏が新社長に就任したと発表。ところが6月30日には、株主からの修正動議により現在の瀋培今氏が新社長に就いたとIR情報を再開示した。

   もしかしたら、2億円はこうしたゴタゴタの最中に行方不明になったのかもしれない。

   プリンシバルは、現在2億円が手元にないことによる経営や業績への影響についても、「ご報告が必要なことは委員会での調査後、すみやかに開示します」と話している。

   一方、こうした松本前社長の旧経営陣と瀋培今社長の新経営陣の、経営権をめぐる争いによって、プリンシバルは有価証券報告書を法定提出期限の6月30日までに提出できず、同社の株式は東京証券取引所から7月1日付で監理銘柄(確認中)に指定される事態になった。

   有価証券報告書は1日に提出したため、同社は上場廃止(1か月以内に提出できないと上場廃止になる)を免れ、監理銘柄の指定も解除された。

   ただ、同社は有価証券報告書の虚偽記載などで2012年6月には特設注意銘柄市場銘柄に指定されたままの状況が続いている。1年ごとに改善状況を判断していくが、13年9月には「不十分」と判断され、2年目を迎えている。東証は「3年間(現行制度は1年間)、改善がみられなければ上場を取り消す可能性があります」と説明する。

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