2024年 5月 3日 (金)

ユニクロ、世界展開加速 海外に800店超え、ブランド戦略強化

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世界最適地で経営を極める

   課題は欧米での展開だ。中国や韓国などアジア各国では、既にブランド力を確立しているが、欧米での知名度は今ひとつ。そこで新たなブランド戦略にも取り組む。社内に「グローバルクリエイティブ統括」というポストを新設し、米ナイキやコカ・コーラ、マイクロソフトなどのブランド戦略を手がけたジョン・C・ジェイ氏を招いた。商品、店舗デザインなどを任せるといい、スウェーデン「H&M」やスペイン「ZARA」などライバルに劣るとされるブランド力を高める司令塔と位置付ける。

   さらに「世界最適地で経営を極める」ため、デザイン本部は米ニューヨーク、 次世代ビジネス本部は米サンフランシスコ、 文化情報発信本部は仏パリや英ロンドンに置く構想を描く。世界規模で購買や調達構造を最適化し、徹底したコスト削減に取り組むことで、利益率を高める。

   国内でも安定成長を目指す。2016年初頭の稼働を目指し、大和ハウス工業と共同で、東京・有明に巨大物流施設を建設するのが、その柱だ。倉庫と配送センターの機能を併せ持ち、地域によってはインターネット通販の即日配送が可能になるほか、店舗での欠品にも迅速に対応する。こうした大規模施設を東京以外の大都市にも建設し、利便性を高める考えだ。

   2014年8月期の連結売上高は前期比21%増の1兆3829億円、営業利益は2.8%減の1304億円、当期純利益は28.7%減の745億円だった。2012年に買収した米高級ジーンズ「Jブランド」が不振で損失を計上したため減益となったが、国内外のユニクロ事業は増収増益だった。世界展開がどう実を結ぶのか、注目されそうだ。

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