2018年 11月 19日 (月)

ケーキづくりに夢乗せて【岩手・大槌町から】(66)

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   全国各地のパティシエ(菓子職人)によるNPO法人ドリームケーキプロジェクトという組織があります。ケーキづくりを通して子どもたちの夢を育もうと、長野県伊那市で菓子会社を営む清水慎一さんが呼びかけ2010年に設立しました。そのメンバーが2014年10月21日、大槌町立大槌小学校を訪れ、児童たちのケーキづくりを応援しました。ケーキには大槌のまちづくりの夢が描かれました。


完成したケーキを前にした児童たち=2014年10月21日、大槌小学校体育館
完成したケーキを前にした児童たち=2014年10月21日、大槌小学校体育館

   「大槌・夢ケーキ2014」と名付けられたケーキづくりは、大槌小学校の体育館で行われ、6年生の児童77人が9グループに分かれて参加しました。ケーキ作りに先立って9月29日にワークショップが開かれました。20年後、30年後の大槌のまち並みがイラストにまとめられ、ケーキづくりには、このイラストが参考にされました。


   生クリームが塗られたスポンジケーキの生地の上に、砂糖とアーモンドを練り合わせたマジパンで、建物や人物、「ひょっこりひょうたん島」のモデルとされる蓬莱島、それから海や川などが作られ、飾り付けられました。カラフルなケーキ、町のイメージキャラクター「おおちゃん」をかたどったケーキなど、独創性にあふれた「夢ケーキ」が出来上がりました。


ケーキには休止中のJR山田線の鉄路も描かれました=2014年10月21日、大槌小学校体育館
ケーキには休止中のJR山田線の鉄路も描かれました=2014年10月21日、大槌小学校体育館
色鮮やかなケーキ=2014年10月21日、大槌小学校体育館
色鮮やかなケーキ=2014年10月21日、大槌小学校体育館
「おおちゃん」をかたどったケーキ=2014年10月21日、大槌小学校体育館
「おおちゃん」をかたどったケーキ=2014年10月21日、大槌小学校体育館

   復興支援に関わっている行政経営コンサルタントの田渕雪子さんが指導し、東京都、長野、静岡、群馬、三重県などから訪れた13人のパティシエが手伝いました。大槌小学校での「夢ケーキ」作りは、昨年に続いて2度目です。田渕さんは「子どもたちが、ケーキ作りを通して故郷を見直し、将来の町の姿を考えるきっかけになってほしい」と話しました。パティシエの清水さんは「ケーキによる夢づくりには、子どもも、大人も、みんな笑顔で取り組んでくれています。夢に向かって頑張ってほしい」と語りました。


ケーキづくりを終えて「自分の夢」を発表する児童たち=2014年10月21日、大槌小学校体育館
ケーキづくりを終えて「自分の夢」を発表する児童たち=2014年10月21日、大槌小学校体育館

   子どもたちはグループごとに計9個のケーキを作り、全員が「自分の夢」を発表し、完成したケーキを食べました。6年1組の齊藤愛(まな)さんは「わくわくしながら、皆で協力し合ってまちを作ることができました。楽しかった」と感想を述べました。

(大槌町総合政策課・但木汎)


連載【岩手・大槌町から】
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