2024年 4月 30日 (火)

毎日新聞が「アサヒ芸能」の広告解禁! 「美乳」「エロ」「レイプ」もOKだった

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   新聞に広告を出すためには新聞社の審査に合格する必要があり、週刊誌の広告表現をめぐって出版社と新聞社の間で攻防が展開されることはしばしばだ。特に問題視されることが多いのが性表現で、例えば大手紙の中では「巨乳」といった表現が認められないこともある。

   だが、普段はスポーツ紙や夕刊紙にしか載らないアサヒ芸能の広告が久々に毎日新聞に掲載され、その中には「エッチ」「エロ」「美乳」といった刺激的な文字がおどった。これまでも産経新聞や地方紙には掲載されてきたが、毎日新聞のような全国で広く読まれている新聞に載るのは珍しい。ただ、実際の雑誌誌面での見出しや、夕刊紙に普段載る同誌広告の表現はもっと過激だ。同誌としては全国紙に広告を載せて認知度を高めたい考えで、今回はこれでも全国紙向けに広告表現を抑えたようだ。

広告は国際面に全5段で載る

「アサヒ芸能」の広告が毎日新聞に載るのは久々だ
「アサヒ芸能」の広告が毎日新聞に載るのは久々だ

   アサヒ芸能の広告は2014年11月18日の毎日新聞朝刊の国際面に全5段で掲載された。

   内容は盛り沢山で、巻頭のグラビア特集を

「『S1』10周年ベストエロ50」
「美乳のファンタジスタ」

などと表現した。「S1」とは、アダルトビデオメーカーのことを指す。

   それ以外に、芸能や事件関連記事の見出しには

「石原さとみ 酔って『超淫語』連発した」
「逮捕60歳男が『密室撮影会』レイプ」
「女子ゴルフ香妻琴乃『愛人タイプ』なD乳」

というものもある。アサヒ芸能のウェブサイトには、毎日新聞に掲載された広告と全く同じ内容の広告が載っており、アサヒ芸能が提出した広告原稿に毎日新聞が手を入れていないことが分かる。

   毎日新聞がウェブサイトで公表している「広告掲載基準」によると、性に関連する表示では、(1)露骨または卑猥な性表現(2)劣情をみだりに刺激する表現(3)性行為を連想させる挑発的な表現(4)セクシュアル・ハラスメントとみなされる表現、といった表現は避けるように求められている。アサヒ芸能の広告は、これらの基準をクリアしたことになる。

「おっぱいタッチ」「全裸接待」は「ボディタッチ」「過激接待」に

アサヒ芸能側も、基準をクリアするために全国紙向けに表現を工夫したようだ。例えば誌面の目次で

「綾瀬はるか 現場で『おっぱいタッチ』」
「芸能プロ『全裸接待』に本誌記者が極秘潜入!」
「眼鏡ハメ」

となっている表現は、新聞広告では

「綾瀬はるか 撮影現場で『ボディタッチ』遊び」
「芸能プロ『過激接待』に本誌記者が極秘潜入!」
「眼鏡エッチ」

になった。

   また、11月11日発行の夕刊紙に掲載された広告では、

「『花アン』蔵出しエピソード 吉高由里子『女性器を訳して』」
「桑田佳祐『お下劣曲』 『赤ちゃけたクリ』『Man Call』全フレーズ!」
「矢口真里はどっち!?勝ち組負け組『あのSEX事件の女』10人」

といった表現がある。こういった性行為や性器に関する直接的な表現は、翌11月18日の広告からは姿を消しており、アサヒ芸能側が毎日新聞への掲載を念頭に一定の配慮をした可能性がある。

   アサヒ芸能は、まれに朝日新聞社の発行と誤解されることもあるが、徳間書店の発行。戦後間もない時期に創刊された老舗の週刊誌だ。毎日新聞には過去にも広告が掲載されたことがあるそうだが、遠い昔のことで、今回は久しぶりの掲載だという。

   同誌では、夕刊紙やスポーツ紙よりも広い読者層を持つ全国紙に広告を出すことで、認知度を高めて読者層のすそ野を広げたり、かつての読者に改めて存在をアピールしたい考え。同誌としてはあらゆる全国紙での広告掲載を望んでいるが、結果的に掲載されたのは毎日新聞のみだった。全国紙の中で、毎日新聞だけ掲載へのハードルが低かった可能性がある。

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