2024年 4月 24日 (水)

亀田興毅はこのまま引退するしかないのか? 大毅、和毅を再び日本リングに立たせるキーマンとの声も

国内のチャンピオンに挑戦状を出して弟たちの犠牲になれ

   スポーツジャーナリストの菅谷齊さんに話を聞いてみると、興毅選手がいくら3階級制覇のチャンピオンだったからといって、30歳近い年齢と、また、試合のブランクがこれほど空いてしまったことを考えれば、復帰はほぼ不可能だ、とした。もともとTBSが作り上げてきた偶像というイメージが強いし、ボクシングが冬の時代には観客を呼べて視聴率を稼げるタレントとして、ボクシング界は亀田サイドの粗雑な行動に目をつぶってきたが、もうそんな時代ではなくなったという。

「日本のボクシング界は今や強いチャンピオン、魅力的なチャンピオンが多く育っていて人気も高まっている。もはや亀田3兄弟など不要、というのが本音でしょう。特に興毅選手に関しては、このままでは国内復帰は無理だと思います」

   ただし、大毅選手と和毅選手に関しては話が別だという。興毅選手に比べれば年齢が若く、こうした才能を日本ボクシング界が簡単に潰していいと思うほど鬼ではないし、温情はある。

「2人についてはこれまでのことを反省し真摯に頭を下げ、預かって育ててほしいと父親が頼めば、引き受けてくれるジムはきっと見つかるはず。その時に重要な役割を担うのが興毅選手」

   日本のボクシング界を支えた功績があるのは事実であり、日本の世界チャンピオンに挑戦状を叩きつければスポーツ紙は盛り上げてくれるだろう。テレビ放送の視聴率も見込めるためJBCも動かざるを得なくなる。

「勝ったとしても負けたとしても、国内のリングに再び立ったという実績が残りますから、弟の国内復帰の道筋ができる。興毅選手ならそれができるのではないでしょうか」

と菅谷さんは話している。

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