2018年 12月 10日 (月)

子供も「頭部切断」「はりつけ」「生き埋め」「性奴隷」 イスラム国の常軌を逸した「組織的非道」

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   人質の頭部を切断したり、生きたまま焼き殺したりする残虐行為を続けている過激派組織「イスラム国」のやり口は、相手が子どもでも変わりがないようだ。

   国連機関が発表した報告書によると、「はりつけ」や生き埋めといった手段でイラクから誘拐してきた子どもの殺害が行われている。さらにひどいケースでは、精神障害を持つ子どもに自爆攻撃を強いることもあるという。

親の殺害場面目撃、心に傷追う子どもも多数

   イスラム国は、現時点では支配地域をシリアとイラクの北部に広げている。国連の「子どもの権利委員会」が2015年2月4日に発表した報告書では、イラクの状況を調査した結果をまとめている。同委員会がイラクの子どもの状況を報告書にまとめるのは1998年以来17年ぶり。

   報告書では、イスラム国がイラクから誘拐した子どもに対する残虐行為について、このように指摘している。

「宗教、民族的に少数グループに属する子どもの組織的殺害がイスラム国によって行われている。その中には、男児の大量処刑が含まれ、頭部切断、子どもの『はりつけ』、子どもの生き埋めの報告もある」

   これに加えて、戦闘地域では「脱水、栄養失調、高温」が原因で死亡する子どももいる。

   仮に生き延びたとしても状況は過酷だ。報告書では、イスラム国に誘拐された子どもは、「親が殺害される場面を目撃したり、身体的、性的虐待を受けたりして、多くがひどい心の傷を負っている」とも指摘している。

誘拐された子どもが自爆攻撃要員

   性的虐待もひどい。イスラム国が誘拐した子どもや女性に値札をつけて売買する「市場」が存在し、誘拐された子どもの「性奴隷化」が進んでいると指摘している。

   これに加えて、イスラム国は子どもを「戦力」として利用していることがうかがえる。ロイター通信などによると、「子どもの権利委員会」のレナーテ・ウィンター氏は記者会見で、イスラム国に誘拐された子どもが自爆攻撃要員、爆弾製造、密告、軍事施設を有志連合の空爆から守るための「人間の盾」をさせられている、などと指摘。特に自爆攻撃は、精神的に障害がある子どもが「自分が何をやっているかも分からない状態」で役割を担わされることもあるという。

   若年化も進んでいる。イスラム国が公開しているビデオでは、8歳にも満たないような子どもが兵士としての訓練を受けていることも明らかになっている。

   報告書を作成した専門家は、イラク当局が子どもの救出のためにあらゆる努力をすべきだと訴えている。

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