「浮気できるぐらい元気になってね」。大腸がんを公表した、俳優の今井雅之さん(54)は妻から冗談っぽく言われたという。闘病する夫を支える妻に、ネットでは「寄り添う奥さんの言葉があたたかい」「奥さんにもエールを送りたい」と励ましの声が投稿されている。今井さんからは弱気な発言も出ていた2015年4月30日、大腸がんであることを会見で告白した今井さんは妻について、こう述べた。「妻が一番つらいんじゃないかと思います。冗談ですけど『早く浮気できるぐらいに元気になってね』って」嗚咽している時に妻から涙ながらに言われ、「(自分が)情けないな、と・・・」と感じたという。今井さんはこれまでがんであることを公にしていなかった。15年2月、原作、脚本、主演を務める舞台「THEWINDSOFGOD」の制作発表会では腸閉塞(へいそく)だと説明していた。その理由を「あの時は絶対、舞台に立てると思っていた」と説明する。しかし会見では弱気な部分を見せ、「絶対舞台に立てると思ってリハビリしてきたけど、病には勝てなかった」「好きな言葉は『夢はかなう、想い強ければ』。・・・想いが弱かったんでしょうね。どっかで甘えてたんかな?」といい、安楽死まで考えていたと明かしている。そんな今井さんを支えたのは、妻の存在だろう。14年11月に大腸がんが判明し、医師から家族には「余命あと何日」「クリスマスまでもたない」と説明されていた。それでも前述のように明るく励まし続けてきた。「奥さんにもエールを送りたい」女性自身によると、妻は今井さんの1歳年上で20代前半のころに出会った。売れない俳優時代を働きながら支え続けていたという。「THEWINDSOFGOD」が文化庁芸術祭賞に輝き、海外公演を行った91年に、都内で結婚式を挙げた。今井さんのブログのコメント欄や、ツイッターなどネットでは、夫を支える妻にエールが送られている。「私はすてきな奥さんだと思った」「看病や付き添いなど大変だと思いますが、どうかお体には気をつけて下さいね」「奥さんにもエールを送りたい」