2019年 7月 20日 (土)

太田出版、賛否呼ぶ「元少年A」手記について正式コメント 「少年犯罪発生の背景の理解に役立つと確信」、遺族からの批判には答えず

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   1997年に神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇聖斗事件)を起こした「元少年A」(32)による手記「絶歌」の出版元である太田出版が2015年6月17日、約1800字の公式コメントを発表した。公式サイト上に岡聡代表取締役社長の名前で掲載された。

   手記は6月11日に発売されて以降、遺族への事前連絡がなかったことや、印税の行方、出版の是非などを巡り議論を巻き起こしている。

  • 「元少年A」による手記「絶歌」
    「元少年A」による手記「絶歌」

「根底に社会が抱える共通する問題点が潜んでいるはず」

   コメントでは同書について、

「本書は、決して本人の弁解の書ではありません。いわんや猟奇殺人を再現したり、忌まわしい事件への興味をかき立てることを目的にしたものではありません。本書は、加害者本人の手で本人の内面を抉り出し、この犯罪が起きた原因について本人自身の言葉で描いたものです」

と説明する。

   「元少年A」については、「内面的な乱れ」を抱えながらも事件が起きるまでは「どこにでもいる普通の少年」であったと指摘。その上で

「彼が抱えていた衝動は、彼だけのものではなく、むしろ少年期に普遍的なものだと思います」「その根底には社会が抱える共通する問題点が潜んでいるはずです」

との見方を示して、社会は同様の犯罪を起こさせないため、そこに何があったのかを見つめて考える必要があると強調した。

   さらに「元少年A」が国のシステムの元で社会復帰したことに言及し、「法により生きることになり、社会復帰を果たした彼は、社会が少年犯罪を考えるために自らの体験を社会に提出する義務もあると思います」とも指摘した。

   手記の内容については「今に至るも彼自身が抱える幼さや考えの甘さもあります」と見るが、「しかしそれをも含めて、加害者の考えをさらけ出すことには深刻な少年犯罪を考える上で大きな社会的意味があると考え、最終的に出版に踏み切りました」と出版の意義を主張した。

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