2019年 5月 24日 (金)

組体操「ピラミッド」や「タワー」は危険! 子どもも先生もケガで自治体ようやく規制に動く

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   秋の運動会シーズンが到来するなか、花形種目の一つである「組体操」を規制する動きが出てきた。

   その背景には、子どもや先生のケガが相次ぎ、「危険」であるとの声が続出していることがある。

  • 小学生の組体操、7段、10段は「危ない」…(写真はイメージ)
    小学生の組体操、7段、10段は「危ない」…(写真はイメージ)

組体操の指導方法も安全対策も「統一された基準がない」

   運動会の組体操は、高学年による団体演技として長く親しまれてきた。人を支えたり、支えられたりする運動を通じて、子どもの思いやりや物事に協力して取り組む心を育む機会とされた。また、保護者にとってはわが子の成長を感じられる機会にもなっていた。

   なかでも、人が何段にも積み上がる「ピラミッド」や、肩の上などに立ち円形の塔をつくる「タワー」は、運動会の最大の見せ場として披露されている。そんな組体操で、事故が相次いでいる。

   たとえば、土台になる一番下の段で四つんばいの体勢で支えている子どもが重さに耐えられなくなって押し潰れたり、上に乗っている子どもがバランスを崩して落下したりすることが大きな事故につながっているようだ。

   日本スポーツ振興センターによると、2013年度に全国の小・中学校や高校で組体操の最中に起きた事故は、あわせて8500件以上にのぼった。事故後に障害が残ったケースや死亡事故も報告されている。

   組体操の事故を調べている名古屋大学大学院教育発達科学研究科の内田良准教授は、組体操でのケガが増えている要因は、「巨大化、高層化、低年齢化」の3点という。内田氏は「組体操は最近の10年間で小学校でも行われるようになりました。それも7段、10段といった巨大なピラミッドです。そもそも、それを運動会前の、たった2週間ほどの練習で仕上げようとすることに無理があります」と指摘する。たとえば、7段のピラミッドともなると、高さは4メートルを超えて、ビルの2階相当にもなるという。

   また指導方法でも、たとえば土台になる人の手の位置について、「ある人は人と手が交錯しないように肩幅にすることと教え、別の人は肩幅より広めにして安定した姿勢をとるよう教えています。つまり、指導方法も統一されていないのが現状なんです」と話す。

   さらに、「事故に遭うのは子どもだけではない」ともいう。最近の組体操では、巨大なピラミッドやタワーを維持する代わりに、その周囲に教師を配置するのが安全対策の定番。しかし、「たとえばチアリーディングの場合は落下したときに、2人で1人を受けとめることがしっかり基準としてありますし、そのための練習もしています。ところが、組体操は1人で1人を受けとめ、しかも練習もありません」と、場当たり的な現状を憂いている。

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