2024年 4月 29日 (月)

日本女性「やせすぎ」で限界寸前 摂取カロリーは戦後の食糧難より低い

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子どもにも糖尿病と心筋梗塞の悪影響が

   また、やせすぎの女性は若い時に蓄えておくべき「骨の貯金」がないため、年をとると骨が弱くなり、骨粗しょう症になりやすい。「やせ形」の高齢女性は「標準」の高齢女性より介護保険料が2倍以上になるデータも紹介された。

   問題は女性本人の健康だけには終わらないことだ。危険は次世代にも及ぶ。やせて栄養状態の悪い母親から生まれた赤ちゃんは、出生時の体重が少なくなる。日本では出生時の体重が2500グラム以下の低体重児の割合が9.6%。10人に1人で、先進国では最も多い。田中さんが低体重児の危険性をこう説明する。

「低体重児は標準体重の子より、将来、糖尿病や心筋梗塞になるリスクがはるかに高いのです。母親の胎内にいる時、栄養環境がよくないので、生き残ろうとして脂肪などの栄養分をできるだけ多く蓄えようとします。その体質がプログラムされて、生まれた後も引き継がれてしまうからです」
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