2018年 9月 19日 (水)

「背筋を伸ばして座る」も5分続かず 仕事中ダイエットはいばらの道か

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   ダイエット中なのに、運動の継続がままならない。そんな悩みを持つ人はいないだろうか。36歳男性、木村清志さん(仮名、以下キヨシさん)もその1人だ。

   仕事中の大半はデスクワーク。この時間を有効活用できないかとのアイデアから、座ってできるダイエットを試し始めた。

太ももにマフラーを挟んで落ちないようにするだけだが

   「デスクワーク中のダイエット、何かありませんかね」。キヨシさんがインターネットであれこれ検索した。最初に「せっかくだから、気になる部位をシェイプアップしたい」と少々欲張って見つけてきたのが、デスクワーク中に足を上げたままの状態を保つ方法だ。健康情報サイトに書かれていたのは、椅子に浅く腰掛けて背筋を伸ばし、両ひざをそろえてひざの角度が直角になるようにしたまま床から足を少し浮かせた態勢を数秒間キープする、というもの。

キヨシさん「私、下腹部のでっぱりが気になるので試してみました。筋トレにもなりそうでしたので」
編集部「効果はありましたか」
キヨシさん「いやあ、足を上げている間が仕事に集中できず、継続が難しくて途中で断念しました」

   諦めの良さがキヨシさんのいいところ、かどうかは分からないが、とにかく早々にストップし、次を探した。今度は「足やせダイエット」として複数のサイトに紹介されていた、太ももの間に物を挟む方法だ。ペットボトルや本、タオルなどを挟んで落ちないようにするだけでも、太ももに力が入って下半身が引き締まる、といった体験談がサイトで紹介されていた。

   最初は、自席の近くにあったカバンを挟んでみたキヨシさんだが、さすがに無理があったので、すぐ中止。次にマフラーを手にした。タオルの代わりになりそうだし軽いので、「これならいけるだろう」と折りたたんで太ももに挟み、その状態のままパソコンに向かった。

キヨシさん「でもこれ、思った以上に太ももに力を入れないとマフラーが落ちるんですよ。結局またも仕事に集中できなくなり、やめちゃいました」
背筋を伸ばしたまま仕事を続ける。これが結構ツラいんです
背筋を伸ばしたまま仕事を続ける。これが結構ツラいんです

背筋ピンからあっという間にふんぞり返る姿勢に

   2度失敗したキヨシさん、「3度目の正直」で目をつけたのが、「背筋を伸ばして椅子に座る」。最も基本的な姿勢と言えるが、検索するとなんとダイエット効果が期待できるらしい。

   例えば「All About」2012年10月17日付記事には、「体のインナーマッスルを使う筋トレみたいなもの」と説明されている。続けると基礎代謝が抜群に上がり、脂肪燃焼率やカロリー消費量がアップする。まさに「仕事中ダイエット」として理想的ではないか。

   椅子に浅く座り、背筋をピンと伸ばすと腹部が引っ込む。これだけだが、継続が重要だ。毎日続けられるかどうかが最大の難関だろう。

キヨシさん「早速やってみたのですが、意外とキツいですね。腰が痛くなります」
編集部「どれぐらい続きましたか」
キヨシさん「5分...もちませんでした」

   最初に姿勢を正して腰掛け、背もたれから少し離れ、両足の底を床につけてパソコンに向かい作業を始めた。だが短時間で姿勢が崩れていく。徐々に猫背になり、背もたれに頼るようになる。腰が深く沈み込んでいく感覚だ。しまいには、ソファーでふんぞり返った偉そうなおじさんよろしく、椅子からずり落ちそうになっていたと振り返る。

キヨシさん「結局、そのまま1時間ぐらい仕事を続けてしまいました。無意識のうちに姿勢が崩れるんです。長年の癖になっているんでしょうかね」
油断すると最後はこんな格好になっちゃうかも(写真はイメージ。キヨシさんではありません)
油断すると最後はこんな格好になっちゃうかも(写真はイメージ。キヨシさんではありません)

背もたれロック、腰痛対策用クッションも選択肢

   キヨシさんによると、パソコンに向かって少しは姿勢を保てるのだが、時折キーボードの手を止めて手書きのメモをしたりする際、再びパソコンの画面に向き直ると背筋を伸ばす意識が薄れてしまうのだという。席を離れて戻ってきた後も、同じだ。

   解決方法は、本人が意識を強めて姿勢を直す習慣を身に着けるしかない。とは言え、それほど簡単に意識づけが進むとは限らない。

   一つの問題は、椅子の背もたれが可動するので体をそらしたりもたれかかったりしてもその格好のままいられる点だ。これは、背もたれをロックして動かないようにすればよい。

   強制的に背筋を伸ばすグッズを使う手もある。例えば、腰痛対策として用いられるクッションはどうか。背中と腰の間に挟み込み、椅子の奥側に深く沈み込むのを防ぐと同時に背筋も伸びる。

   ダイエットを初めて3か月。食生活の改善は随分進んだが、次のステップとしての運動を習慣づけないと大きな飛躍は難しい。「半年で10キロ減」という目標に向けての折り返し点、キヨシさんは自分の殻を破れるか。

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