「ミシュランガイド東京2016」でラーメン店として世界で初めて「1つ星」を獲得した、東京都豊島区巣鴨の「JapaneseSobaNoodles蔦(つた)」は2015年12月16日、2号店「蔦の葉」を年内で休業すると発表した。本店を火曜だけ別の屋号の「味噌の陣」としていた営業も休業する。店主の大西祐貴さんはブログで「人手不足もありますが、苦情も多く、巣鴨から蔦グループは撤退を考えて今の結論に至りました」と説明。これまでも長い行列に周辺から苦情があったことをたびたび書いていた。「この場所に蔦がある限り不満は尽きることないと思います」「JapaneseSobaNoodles蔦」の1つ星獲得が発表された12月1日よりも前から、雑誌やテレビにたびたび取り上げられ、2時間待ちもめずらしくない人気店だった。「蔦の葉」も2014年6月の開店直後から大きな話題を集めていた。その反面、店がマンションの一階にあることから、行列に対して近所からの苦情も多かったようだ。11月30日、大西さんはツイッターで「最近注意を多く受けます」と明かしていた。行列客が道路に出ないよう店舗内で管理することを求められたという。「オープン当初から色々と言われたことやってきましたが、もう難しいかもしれません」「この場所に蔦がある限り不満は尽きることないと思います」とも投稿していた。その後、整理券の配布を行うなど対策を取っていた。しかし休業を発表した12月16日のブログでも「毎日のようにご意見の電話があり、それに対しても現在も色々とやっております。一つ改善すればまた新しいことを言われ続けていくものなのかもしれません」と苦情の多さを悩んでいた。ツイッターなどネットには休業を惜しむ声の一方、実際に並んだ客からは「前に2時間近く並んで食べに行ったなぁ。マンションの入口塞いじゃってたからね」「とにかく行列出来すぎだし、マンションの踊り場に並ぶのが良くなかったんだろうなー」という見方もあった。メディアの取材殺到で外側の撮影も禁止人気店であるだけにメディアの取材も多かった。12月3日時点ではブログで「取材は近隣への対応が解決しない限り御断りさせてもらっております。せっかくのお話しなのに残念で仕方ありません」とし、外観撮影も断るなど、かなり敏感になっているようだ。「蔦の葉」休業に関するJ-CASTニュースの電話取材にも「ブログの通りで、話すことはないですよ」と答えるだけだった。人気が出て、行列などで周辺との問題が起きた店はほかにもある。東京都品川区大崎の住宅街にあったつけ麺の人気店「六厘舎」は、行列問題が解決できず2010年8月に1度閉店している。大西さんは12月17日にツイッターで「あとミシュランのせいではありません!!!むしろ両店とも名誉の受賞をいただいた気持ちです!」とも書いている。
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