2024年 4月 25日 (木)

プロ野球マスコットに試練の季節 DeNA「スターマン」熱中症でびっくり

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   プロ野球・横浜DeNAベイスターズのマスコットキャラクター「DB.スターマン」が、熱中症で体調を崩した。グラウンドに前のめりに突っ伏し、スタッフに両肩を借りて、よろめきながら球場を後にした。極めて珍しい光景だ。

   球団広報部によると、幸い大事には至らず、控室で休憩して体調は回復。病院にも行かずに済んだというが、熱中症になったのは初めてだった。

  • DB.スターマンが熱中症に!(写真は2016年5月撮影)
    DB.スターマンが熱中症に!(写真は2016年5月撮影)
  • DB.スターマンが熱中症に!(写真は2016年5月撮影)

快晴で最高気温35度の猛暑日

   スターマンは2016年7月7日、横浜スタジアムで行われた試合に登場した。プレーボール前、17時35分頃に3分ほどダンスパフォーマンスを披露。その後のゲスト講談師を招いた高座イベントで、スターマンは子どもたちに交じって座り、話芸に耳を傾けていた。

   途中で立ち上がり、子どもたちの輪を離れて歩きだしたスターマンだが、突然うつ伏せに倒れた。イベントが終わり、子どもたちが去っていく中でも、スターマンは起き上がれなかった。異常に気付いた2人のスタッフが駆けつけ、両肩を持たれてどうにか球場を後にした。

   この日、横浜市は快晴で最高気温は35度の猛暑日。スターマンが体調を崩した時刻は17時50分で、かなりの暑さだったという。広報部によると、グラウンドに出入りする際はこまめに水分補給させるなど体調に気は配っていた。それでも熱中症に襲われてしまったのだ。

急に暑くなった日は特に注意

   20代の時、全身の着ぐるみに入って活動した経験がある男性は、J-CASTヘルスケアの取材にこう答えた。

「夏場は汗だくになり、着ていたTシャツも、頭に巻いたタオルもびしょ濡れになりました。過酷でした」

   この男性は、小学校時代に水泳を、中学と高校の時にはバスケットボールを続けていて、「体力はある方だったと思う」と話していたが、着ぐるみについては、

「密閉されて暑いのに加えて、着ぐるみ自体の重みがしんどかったですね。手足を動かしてポーズを取ったり、ただ歩いたりするだけでも、生身に比べて負担がかかるので、疲れました」

と述べた。熱中症になったことはないが、「頭に被った着ぐるみを脱いだ瞬間は爽快だったし、すかさず水もグビグビ飲みました」という。

   この男性の場合、体調に支障を来さないよう対策が取られていた。着ぐるみの足元の内部スペースには飲料水を常備。2人ペアの交代制で、1回最長1時間。不調を感じたらその時点で交代してもらえたという。「1時間だったから大丈夫でしたが、それ以上着続けるのはちょっと厳しかったかもしれません」と話す。

   男性の着ぐるみ体験時間と比較して、今回のスターマンの活動時間は30分弱と短めだ。熱中症になった詳しい原因は、取材段階では分かっていない。広報部は「お客様の期待を裏切るわけにはいきませんが、今後は時間や気候を考慮して、無理のない範囲でできるパフォーマンスにしようと検討しております」と方針を述べた。

   厚生労働省は熱中症対策リーフレットを公開しており、「気温が高い、湿度が高いなどの環境条件と、体調が良くない、暑さに体がまだ慣れていないなどの個人の体調による影響とが重なることにより、熱中症の発生が高まります」とし、「急に暑くなった日は特に注意!」と呼びかけている。横浜市の最高気温は7月5日が26度、6日が28度だった。そこから7日は35度になり、急激な気温の上昇がスターマンの体調に影響した可能性はありそうだ。

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