2024年 5月 3日 (金)

【女の相談室】タバコを吸う女性は突然死リスク8倍 男性よりくも膜下出血になりやすいワケ

ニコチンが「守護神」女性ホルモンを破壊する

   同じ喫煙者なのに、女性の方が男性より発症率が高くなるのはなぜなのだろうか。今回の研究では、その因果関係を説明していないが、日本の国立がん研究センターが2004年に発表した調査でも、くも膜下出血を含む脳卒中全体で、男性喫煙者の発症率は非喫煙者に比べ1.3倍だったが、女性喫煙者は2.0倍に達していた。

   専門医のウェブサイトによると、くも膜下出血はもともと女性に多い病気で、患者の7割は女性だ。高血圧と喫煙が主要な原因だが、ホルモンバランスの乱れやストレスも大きな原因になっており、女性が多い理由とみられる。このため、20代の女性でも発症する例が少なくない。女性患者の30%が40代以下で、更年期によってホルモンバランスが崩れる50代が60%を占める。

   一方、女性ホルモンのエストロゲンにはくも膜下出血を防ぐ働きがある。ところが、タバコに含まれるニコチンには、このエストロゲンを分解する作用があり、ホルモンバランスを悪くするばかりか、ガード役まで破壊してしまい、二重にくも膜下出血になりやすくしてしまうのだ。

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