2024年 5月 3日 (金)

羽田「低空ルート」への住民不安 「航空機からの落下物」の現状

騒音対策と防音工事助成

   国交省は、騒音レベルが一定の基準を超える学校や病院などには防音工事の費用を助成する。また、羽田の国際線の着陸料を見直して、航空機の重量に加え騒音の要素も組み合わせた料金体系とし、ボーイングB787やエアバスA350といった低騒音機の導入を促す方針だが、住民の間には一般家庭にも二重窓化などの助成を求める声もある。

   安全面の心配もある。千葉県によると、成田空港の周辺では氷塊や部品など、航空機からの落下物が過去10年で21件確認され、民家の屋根に落下した事例もある。国交省は航空会社に対して点検・整備の徹底を指導するなど、落下物の未然防止に万全を期すとしているが、住民の不安はつきない。

   「羽田増便による都心低空飛行計画に反対する東京連絡会」など市民団体からは「数百万人が影響を受けるのに計画を知らされていない人も多い」と不満の声が出ており、関係自治体も国に「丁寧な説明」を求めている。

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