2018年 8月 16日 (木)

「うつ病は遺伝する」証拠を発見 心の病気ではなく、脳の病気だった

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   うつ病がなぜ発症するかはまだよくわかっていない。ストレスなどの生活環境、腸内細菌の乱れ、本人の性格、脳内の神経伝達システムの障害など様々な要因が複雑にからまって発症するという説が今のところ有力だ。

   その中でも、血縁の人にうつ病の人がいると家族内に発症しやすいことが知られていたが、うつ病と関連のある17種類の遺伝的変異を発見したとする研究が2016年8月1日、米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」(電子版)に発表された。うつ病の発症に遺伝要因があることを示す証拠だという。

17種類の遺伝子変異が関係していた

   論文をまとめたのは米マサチューセッツ総合病院などのチームで、米国の遺伝子バンクに登録されている45万人以上の遺伝子分析結果を研究に使った。そのうち約12万1000人は、うつ病の既往歴があった。そして、うつ病の患者に特有の遺伝子変異を調べた結果、17種類の遺伝子変異を特定した。うつ病の専門家の間では、最近、環境要因と遺伝要因の複合ではないかという見方が広がっていたが、遺伝要因の新たな証拠を発見したという。

   研究リーダーのロイ・パーリス医師はメディア向けの声明の中で、「今回の研究で、うつ病は(心の病気ではなく)脳の病気だという認識が広まることを期待する。遺伝的な証拠が明らかになったことで、治療の道筋がつけられた。今後はより良い治療法の開発を行なうことが私たちの仕事だ」と語っている。

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