2018年 8月 18日 (土)

認知症予防の分かりやすい結論 食事から見えた「究極」の方法

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   「インド人がボケないのは○○○を食べるから」「アルツハイマーを防ぐ油はコレだ」......。多くの健康情報があふれているが、結局、認知症予防に一番効果が期待されるのは「バランスよくいろいろな食品を食べる」という分かりやすい行動に尽きることがわかった。

   食事の多様性が高い人は、低い人に比べ、認知症になるリスクが4割以上少ないという。国立長寿医療研究センターが、日本老年医学会誌「GGI」(英語版)の2016年7月号に発表した。

  • 食事はバランスよく
    食事はバランスよく

買い物や調理の準備も予防につながっている

   同研究センターの発表資料によると、研究チームは愛知県内に住む60歳以上の約1200人を対象に、2000~2002年にかけて認知機能のテストを延べ7回にわたって実施した。同時に食事内容の調査も行なった。認知機能テストは30点満点だった。

   そのうち、初回のテストで28点以上の高得点をとった認知能力の高い570人(60~81歳)を改めて対象に選び、連続3日間の朝昼晩の食事を記録した。はかりを用いて食事量と栄養素量を計測、写真撮影も併用し食品摂取の多様性を記録した。そして、食事の多様性の度合いを10点満点のスコアで評価した。多様性の数値が高い順に4つのグループに分け、認知機能テストの2回目以降の点数との関係を調べた。

   その結果、食事の多様性が高い人ほど2回目以降の認知機能テストの点数が下がりにくい傾向がみられた。多様性が一番高い人は、一番低い人に比べ、認知機能が低下するリスクが44%も低かった。つまり、バランスよくいろいろな食品を数多く食べている人ほど認知症になりにくいのだ。それを統計学の手法で確認した。

   研究チームでは、発表資料の中でこう説明している。

「脳の認知機能は多様な栄養素によって維持されています。どの食品がいいとか、どの栄養素がいいとか、個々の食品・栄養素の摂取量で決められるのもではありません。認知症予防の根本的治療法はまだ確立されていません。バランスのよい食事をとるには、買い物や調理などさまざまな準備行動も必要です。いろいろな食品を食べる行動そのものが脳にいい刺激を与えていると考えられます」
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