2024年 5月 5日 (日)

パートナーと愛し合えないつらさ 障害者の赤裸々告白にIVANが助言

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【バリバラ】(Eテレ)2016年11月20日放送
「障害者の性の悩み」

   「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー」の人たちにとっての「バリア」をなくすために、みんなで考える番組だ。

   今回はスタジオに障害者らを招き、「性」にまつわる悩みを赤裸々にぶっちゃけた。

  • どうしたらいいんだ…(写真と本文は関係ありません)
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キスしたい、ハグしたい時に求めるがままにできない

   大阪で一人暮らしをするゆいさん(25)は、昨年まで恋人と同棲していた。

   18歳の時に手足が動きづらくなる難病と診断され、その時病院で出会った医療スタッフと恋に落ちた。

   当初は歩ける体で、デートもセックスもしていたが、2年前に病状が急変。下半身がまひし、両手も思うように動かなくなった。退院後は彼に支えられて日常生活を送っていたが、セックスの時に体が動かせなくなってしまった。

ゆいさん「自分がキスしたい時にキスしたり、ハグしたい時にハグしたり、自然な流れを自分の求めるがままにできない状況がとってもしんどい」

   へその下から感覚がなく、下半身を触られてもわからない。自分だけセックスに参加していないように感じたが、彼には申し訳なくて本心を明かせなかった。結局彼に止められるのも聞かず、一方的に別れを告げてしまった。

トランスジェンダーのスタジオゲスト・IVANさん「私も体が男の子の時は、一方的に彼を気持ち良くさせるしかなかった。自分の局部が感じないからって、セックスができなくなるわけじゃないと思う。色んな形のセックスをパートナーと探していっては」

   多発性硬化症の番組レギュラー・大橋グレースさんは、現在恋人と同棲中だ。

大橋さん「私は添い寝で満足。感覚がないところを触られるよりは、『綺麗だね、今日も』とか、丁寧に言葉を言ってほしい。彼氏には『どうしてほしい?』と聞いて、お互いに満足することをやる」

いつしか「ヘルパー×利用者」のような関係性に

   筋ジストロフィーを患うお笑いコンビ「エログロナンセンス」のなつさん(53)は、交通事故の後遺症で足に軽い障害を持つ夫のまさきさんと二人暮らし。仲はいいが、ここ数年セックスレスの状態だ。

   まさきさんは仕事帰りに買い物をし、帰宅後は料理、洗い物、洗濯、風呂掃除に加え、なつさんからの細かい注文にも応えている。

まさきさん「家事や介護でいつも疲れている。しもべみたいに動いていないといけない」
なつさん「バスタオルを自分で洗濯機に入れに行かないといけないんだけど、主人が通りかかるのを待って、『お願い!もし今バスタオルを入れに行くんだったら私のも入れてくれる?』って」

   二人は、障害者カップルが陥りやすい「ヘルパー×利用者」のような関係性になってしまっていた。

   相談を受けた自立生活センターの竹島けい子さんも、筋ジストロフィーを患っている。

竹島さん「私も10年くらいセックスレスだった。とても介護がきつい頃、『疲れちゃってもう無理』と言われた。夫の介護疲れをどうにかしようと悩んだ」

   家事や介護をヘルパーに頼むことで、夫は夫として、妻は妻として対等に生活できる環境を整え、夫婦生活は元に戻ったという。

番組レギュラーの玉木幸則さん「甘えるのと介助は切り離さなあかん。まさきさんが病気したらどうするんですか?必要最低限、自分のことは確立しとかなあかん。甘えたい時に甘えられなくなる可能性があるし。夫婦でもそれぞれの暮らしがある。もう少しまさきさんの暮らしを考えてあげてもいいんじゃないか」

「体見て引かれたら次探せばいいんだよ!」

   視聴者からメールで寄せられた相談にも答えた。

脳性まひを患う37歳男性「僕には健常者の彼女がいます。セックスの時、僕は全く動けないので彼女が動いてくれます。相当な運動量です。僕がいくために彼女に慣れない激しい動きをしてもらわなければいけません。でもこのままではいけない気がします。どうしたらいいでしょうか?」
IVANさん「彼女は多分辛いな、だるいなって思ってない。彼のことが好きだから。セックスをしたくないと思ったらこの行為には至らない」
スタジオゲストのライター・中村キヨさん「愛されていると思って好意を伝えるとか、彼女を見つめ続けるとか、自分ができることの中から選ぶとよい。紋切り型のセックスだけがセックスじゃない。お互い幸せになるために一緒にいる人に、何の遠慮をしているんですか」
二分脊椎(せきつい)を患う23歳女性「恋人は自分の体を受け入れてくれるのだろうか。恋人に裸を見せた時、びっくりされるのではといつも不安です。しかも障害のせいでセックスの時強い痛みがあり、セックスを楽しむことができません。そんな自分は性的に不完全だという意識が強く、自分に自信が持てません」
IVANさん「男性の体だった頃は、夜の時間になると、局部に余計なものが付いているから、それを見て離れていった人は私を愛してなかったんだってすぐにわかった。それを見ても付き合いたい、一緒に気持ち良くしようと思ってくれた人は本当に私を好きなんだなと思った。そうじゃなかったら次を探せばいいんだよ!」
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