2018年 10月 24日 (水)

トランプ氏が「核のボタン」持った日 英紙「人類を破滅させ得るコードを手にした」

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   大統領の椅子に座るドナルド・トランプ氏。その机の上には、2つのボタンが。1つは「ツイート」。そしてもう1つは――「核(nuclear)」。選挙中の2016年7月、ニューヨーク・タイムズ(ウェブ版)に掲載された風刺画の一コマだ。

   2017年1月20日(現地時間)、トランプ氏は正式に米大統領に就任した。同時に、いわゆる「核のボタン」も引き継いだことになる。

  • 「核のボタン」を収めたカバン、いわゆる「フットボール」
    「核のボタン」を収めたカバン、いわゆる「フットボール」

アメリカは核能力を「大いに強化し、拡大しなければならない」

   いわゆる「核のボタン」は風刺画とは違い、御付きの軍人が肌身離さず携帯している黒いカバン、通称「フットボール」に収められている。大統領が特別なコードを使ってこれを起動すると、世界中どこからでも、軍に指令が送られ、核ミサイルが発射される。2016年のオバマ前大統領の広島訪問時にも、このカバンが持ち込まれたと報じられている。

   そのオバマ前大統領と違い、トランプ新大統領は、「核」に対して肯定的な発言を繰り返している。16年12月22日には、「核について世界がまっとうな感覚を持てるまで」という条件付きながら、アメリカは核能力を「大いに強化し、拡大しなければならない」とまで明言している。

   今回、20日の就任演説では、「イスラム過激派のテロリズムに対し、文明社会で結束し、この地球上から完全に根絶する」と発言し、以前からの強硬な姿勢を堅持する構えをみせた。16年3月には、米テレビ番組のインタビューで、過激派組織「イスラム国(IS)」について、核攻撃も含むあらゆる可能性を「除外しない」と述べていた。

「トランプの指をボタンから離せ」に12万人

   トランプ氏が「核のボタン」を握ることについては、これまでにも懸念の声が寄せられていた。米国のNGO「プラウシェアーズ財団」は2016年12月から「トランプの指をボタンから離せ」と題した署名活動をウェブ上で展開し(現在は終了)、12万筆を集めた。

   また、日本でも元防衛相の小野寺五典・自民政調会長代理がBSフジのプライムニュース(1月12日放送)で、トランプ氏の「感情的な」振る舞いに触れ、「この方が核のボタンを持つのか」という不安を多くの人に与えたのでは、と懸念を表明した。朝日新聞(ウェブ版、12日)などが報じた。

   トランプ氏の正式就任前後にも、海外の大手メディアが一斉に「核」を含んだ見出しを打った。

「ドナルド・トランプが『核のフットボール』を手にする」(米NBC)
「トランプと核のコード」(英BBC)
「核のポーカー、トランプにベットしてはいけない」(米ブルームバーグ)
「トランプは人類を破滅させ得る核ミサイルのコードを手にした」(英デイリー・エクスプレス)

   このうち、米ブルームバーグ記事(ウェブ版、現地時間1月19日)では、ポーカーゲームやゲーム理論を引き合いに出しながら、ミサイルや核をめぐる北朝鮮とのブラフの掛け合いの危険性などを指摘している。

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