節分の豆、子どもが窒息する事故 消費者庁「3歳まで食べさせないで」

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   節分で大豆を食べる2月3日だが、子どもがいる家庭は事故に注意が必要だ。「豆をのどに詰まらせて救急搬送された」との報告が消費者庁に多く届いている。

   子どもののどは未発達なため、食べ物が食道でなく気管に誤って入りやすく、特に豆類は窒息するおそれがあるという。消費者庁は「3歳ごろまでは乾いた豆・ナッツ類は食べさせないように」と注意を呼びかけている。

  • 節分豆の窒息に注意
    節分豆の窒息に注意

「病院で全身麻酔し気道から大豆を除去した」

   消費者庁は2017年2月2日、子どもを事故から守る取り組み「子どもを守る!プロジェクト」のウェブサイトで、「豆・ナッツ類は、のどに詰まりやすいので気を付けて!」と注意喚起する情報を出した。それによると、同庁は国民生活センターと共同で30の医療機関(2015年10月時点)から子どもの事故の情報提供を受けており、こんな報告が寄せられている。

「節分の残りの大豆を食べた後から息がぜいぜいし、夜も眠れなかったため、病院で全身麻酔をして気道から異物を除去した。大豆の破片が摘出され、5日間入院した」(1歳児)
「のどにピーナッツが詰まって顔色が悪くなった。親があわてて背中をたたいたり、指を口に入れたりして丸1個吐き出したが、咳き込んで息がぜいぜいするため救急要請した」(1歳児)

   豆・ナッツ類は噛まなくても気道に入りやすいため、窒息の危険に加え、小さな破片でも気道に入ったまま放置していると気管支炎や肺炎を起こすおそれがあるという。取り除くには全身麻酔が必要で、肺を部分切除する場合もある。

   同庁は同様の注意喚起を2016、15年の節分前にも出しており、「肺炎の疑いがあった」などとする次のような報告を掲載していた。

「発熱とせきがあり肺炎疑いで入院。退院後もしつこい咳が続き、数か月後に気管支異物(ピーナッツの破片)が発見された」(2歳児)
「豆を食べながら椅子から下りようとした拍子にむせ込み、ゼイゼイしていた。全身麻酔で気管支から除去した」(1歳児)
「豆が混ざったクッキーを誤って飲み込み、しつこいせきが出て唇が紫色になり、救急受診」(1歳児)

   同庁は節分で豆をまいたり食べたりするのを念頭に、親の目の届かないところで豆に近づかないよう注意し、後片付けも徹底するよう呼びかけている。また、節分に限らずふだんから、歯が生えそろう3歳ごろまでは乾いた豆・ナッツ類を食べさせないようにと注意喚起している。

窒息してしまったらこの方法を

   もしも窒息した場合のため、日本小児科学会はウェブサイト「こどもの救急」で応急処置方法を紹介している。窒息を疑うべき場合として「突然声が出なくなった」「首をおさえ苦しそうにしている」「唇が紫色になった」といった状態を挙げる。

   このような場合、意識がなければ、胸骨圧迫と人工呼吸による「心肺蘇生(CPR)」を行いながら、119番通報して救急車を呼ぶ。意識があれば、1歳未満の乳児なら「胸部突き上げ法」と「背部叩打法」を数回ずつ交互に行い、1歳以上の幼児であれば「腹部突き上げ法」を行う。

   消費者庁の「子どもを守る!プロジェクト」では、子どもにとっての危険に関する情報を保護者に提供している。毎週木曜日には、事故予防の知識などを盛り込んだ「子ども安全メールfrom消費者庁」を配信している。配信を受ける方法は消費者庁のウェブサイトに記載されている。

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