浜渦武生・元副知事、東京ガス「メモ」を全否定 「知事が安全宣言なんてできるわけがない」

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   浜渦武生・元東京都副知事が2017年3月19日、豊洲市場(東京都江東区)の移転問題を検証する東京都議会の百条委員会に証人として出席し、石原慎太郎知事(当時)の「安全宣言」と引き換えに用地売却を迫ったとする東京ガス側のメモ内容を全否定した。

   「知事が安全宣言なんてできるわけがない」と訴えた浜渦氏。東京ガスとの間で認識が大きく食い違っている。

  • 百条委員会に臨む浜渦氏(東京都のライブ中継映像より)
    百条委員会に臨む浜渦氏(東京都のライブ中継映像より)

東京ガスと都の間で食い違いが...

   浜渦氏は百条委員会で、谷村孝彦都議(公明党)に

「『安全宣言で東京ガスを救済する』『それまでに結論を出せ』といった指示を、当時の赤星(経昭・元都政策報道室)理事にしたか」

と質問された。質問中の「指示」は、東京ガスが百条委に提出したメモで明かされた。00年12月に行われた、東京ガスと都の折衝をめぐるやり取りだ。

   メモの中では、赤星理事(当時)が「『豊洲の土地は安全だ。築地市場が豊洲に移転しても大丈夫』という安全宣言を石原知事がしないと、土地の価格が下がって困るだろう」と発言した、とされている。この発言は浜渦氏が赤星氏に対して指示したとも記されていた。メモには「(都が)脅かしてきた」との記述もあった。

   つまり、東京ガスは豊洲地区の用地について、都が「安全宣言」と引き換えに土地を売却するよう迫った、と認識しているわけだ。

   質問は、浜渦氏が実際に赤星氏へこの発言を「指示」していたのかどうか、確かめるものだった。

   しかし、浜渦氏は

「それは承知していない」

と全否定。

「安全宣言を知事にさせるとか、知事が安全宣言なんてできるわけがない」

と語気を強めた。

   「安全宣言」を含む折衝時の発言に関しては、当の赤星氏も11日、「都が安全宣言を出せるはずがない」「土地を売ってもらう立場なのに、そんな発言をするわけがない」と新聞各紙の取材に答えている。

   東京都と東京ガスの間の認識の食い違いが改めて鮮明になっている。20日には、石原慎太郎・元知事に対する証人喚問が予定されている。

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