民進党と産経新聞が因縁の罵倒合戦 「ガセネタ」に「恫喝」

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   森友学園の問題をめぐり、民進党と産経新聞が「場外戦」を展開している。森友学園の籠池泰典理事長の妻、諄子(じゅんこ)氏と安倍昭恵氏の間のメールのやり取りの中に辻元清美衆院議員の名前が登場したことをきっかけに、産経新聞が「辻元氏 3つの『疑惑』」の見出し(東京本社最終版)で記事を掲載。

   これに対して辻元氏は「疑惑」を否定するコメントを発表し、民進党は産経新聞に抗議文を送付。蓮舫氏も報道を「ガセネタ」だと非難した。対する産経新聞は「恫喝と圧力に屈しない」と題した記事を掲載し「応戦」する事態に発展している。

  • 産経新聞と民進党の応酬が続いている
    産経新聞と民進党の応酬が続いている

産経「都合の悪い妻の言葉は封じようとする矛盾に陥っている」

   産経新聞が3月28日に「3つの疑惑」を報じた記事では、メールの記載をもとに、「幼稚園侵入」「作業員派遣」、それ以外にも、辻元氏が民主党政権で国土交通副大臣を務めていた2010年、森友学園が開校を目指していた小学校に隣接する国有地(国交省所管)が豊中市に売却され、、多額の補助金が交付された結果「14億円値引き」が行われた可能性を指摘。この記事では、

「民進党は(編注:諄子氏のメールの内容が)誤った内容だとメディアに情報を広めないよう『忖度』を求めるが、籠池氏の発言に依拠して首相らを追及しながら、都合の悪い妻の言葉は封じようとする矛盾に陥っている」

と民進党を非難していた。

   辻元氏は同日中に「幼稚園侵入」「作業員派遣」について事実関係を否定し、「14億円値引き」の補助金については「麻生政権下で平成21年第一次補正予算で決定されたものを鳩山政権下で引き継いで執行した」と反論するコメントを発表。民進党も29日に柿沢未途役員室長名で

「『確認取材』という報道取材の基本を欠いた記事を掲載した」

などとする抗議文を出した。さらに、蓮舫代表は30日の定例会見で

「どの政権の時代の予算だったかというのは、記者であれば誰でも簡単に裏取りができる。だからこそ、一部のメディアを除いて多くのメディアが報道を控えられたのだと私は承知をしている。にもかかわらず、そうした記事を疑惑と報道した新聞社に対しては、抗議文と法的措置も含めて今、対応を考えている」

と改めて記事を非難した。

蓮舫代表「この記事のみにおいて国会で答弁をされる首相の器」

   これに加えて、昭恵夫人が100万円を森友学園側に寄付したとの疑惑について、「否定する根拠」を民進党議員から質され安倍首相が3月28日の参院決算委員会で

「御党の辻元さんにも同じことが起こっている。」
「『ない』ということは証明しようがないのは常識で、『悪魔の証明』と言われている」

と反論したことを引き合いに、蓮舫氏は

「ならびに、この記事のみにおいて国会で答弁をされる首相の器に、私は極めて疑問を感じざるを得ない」

と安倍首相も非難した。その中で、産経記事を念頭に

「全くもっていわゆるガセネタであったような報道」

とも述べた。

2012年には記者会見締め出される

   一連の民進党の反応に対して、産経新聞は3月31日の紙面で、「恫喝と圧力に屈しない」 「民進党の抗議に反論する」と題した石橋文登・政治部長名の記事で反論した。記事では、「3つの疑惑」を指摘した理由を、「幼稚園侵入」については

「辻元氏は『入ろうとした事実もございません』と回答したが、2月21日の大阪府庁の記者会見で『塚本幼稚園に行ってまいりました』と明言しているではないか」

   「作業員派遣」について、

「(編注:辻元氏は)生コン業界から政治献金を受け取っている。いずれも辻元氏には説明責任がある。メール問題などをただすべく、昭恵氏の証人喚問を要求しながら、現職衆院議員が書面回答だけで済ましては筋が通らない」

と主張。「14億円値引き」については直接の反論は展開せず、

「個々の案件でこれ以上反論しても仕方あるまい。もっとも問題なのは、民進党の隠蔽体質であり、恫喝体質である」

と、党の体質をあらためて批判した。

   民進党の前身の民主党が与党だった12年には、前原誠司政調会長(当時)が、自らのことを産経新聞が「言うだけ番長」などと繰り返して報じたことを「人をおとしめるために悪口を書き続けるのはペンの暴力」などと激怒し、産経記者を記者会見から締め出したことがある。こういった「因縁」も、両者の対立が先鋭化している一因になっているようだ。

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