米フェイスブックは2017年3月28日(日本時間29日)、「Stories」(ストーリーズ)機能を新たに追加したと発表した。ストーリーズは、投稿した画像や動画が24時間で消える機能で、SNS「Snapchat」(スナップチャット)も提供している。フェイスブック社傘下のSNS「Instagram」(インスタグラム)への導入を経て、いよいよ「本体」にも導入が決まった。発表をうけ、「スナップチャットを全力で潰そうとしている」との反応がネットで相次いでいる。インスタに続き「本体」でも発表によると、ストーリーズは公開後24時間で消滅する画像や動画、イラスト、セルフィーなど、通称「ストーリー」を投稿する機能。ストーリーは、アプリ(iOS版、Android版)の左上に表示されたカメラアイコンを押して撮影する。また、フェイスブックの「友達」が新たなストーリーを投稿するとアプリ上部に丸いプロフィールアイコンが表示され、それをタップすると友達のストーリーが閲覧できる。各種、加工素材も用意されており、撮影したストーリーに絵を描くことも可能だ。どこかで見たようなこの機能。実は、インスタグラムやスナップチャットの同名機能とほぼ同じだ。インスタグラムは16年8月に導入している。そのためか、発表後、ツイッターで「スナップチャットを潰しにきてますね。」「全力で潰そうとしている」「スナチャの真似しすぎ」「完全にパクリ」との声が相次いだ。「FBがいよいよスナップチャット『潰し』に本気を出した」と感じるネットユーザーは多いらしい。会社側も、ブルームバーグ日本版の取材に対し、フェイスブック社のプロダクトマネジャー、コナー・ヘイズ氏は「(同機能は)もともとスナップチャットが開発した製品だ」と説明している(4月4日付記事)。アクティブユーザー数の減少に歯止めをかけたい?また、4月3日放送のラジオ番組「STEPONE」(J-WAVE)に、マイクロソフトやグーグルでプロダクト開発に携わってきた及川卓也さんが出演し、この件に言及。アメリカで、フェイスブックのアクティブユーザー数が減り、スナップチャットのアクティブユーザー数が増えている現象に触れ、「そういった機能をフェイスブックにも導入することで、アクティブユーザー(数)が減っていることに歯止めをかけ、新たなユーザーに使ってもらいたいという背景があるんだと思います」と語った。
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