2024年 4月 19日 (金)

ドローン新時代(上) 自撮り棒はもう古い

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   「ドローン元年」。そう言われたのは2015年の話だ。ユーキャン新語・流行語大賞でも「ドローン」がトップテンに残り、一方で首相官邸への墜落事件も起こるなど、良くも悪くも日本中を騒がせた1年だった。

   それから2年。「そういえばドローンって、最近どうなってるの?」――調べてみると、普及に伴って業界には、さまざまな変わり種商品や、ユニークな使い道が誕生していた。

  • 自撮りドローン「Dobby」。画像はプロペラを広げた状態
    自撮りドローン「Dobby」。画像はプロペラを広げた状態
  • 「Hover Camera Passport」(アップルストアより)。自撮りに特化したドローンのひとつ
    「Hover Camera Passport」(アップルストアより)。自撮りに特化したドローンのひとつ
  • 自撮りドローン「Dobby」。画像はプロペラを広げた状態
  • 「Hover Camera Passport」(アップルストアより)。自撮りに特化したドローンのひとつ

家族層から年配まで購入

   最新の売れ筋商品を知るため、ビックカメラ新宿西口店を尋ねた。

   現在人気No.1だという、DJIの「MAVIC Pro」。それと並んで目立つところで紹介されていたのが、中国メーカー・ZEROTECHの「Dobby」だ。ネットでは、「自撮りドローン」とも呼ばれている。

「かなり売れてますね。ファミリー層から年配の方まで、かなり幅広い層の方が買って行かれます」

   そう説明してくれたのは、同店の北川達夫さんだ。

   そのあだ名の通り、その機能は自撮りにぴったりだ。Dobbyを起動し、目の高さ程度でホバリングさせながら、スマホ上で被写体(たとえば自分自身)を指定してやる。すると、Dobbyは自動追尾しながら、こちらを撮影してくれる。

「搭載されているカメラも、静止画1300万画素、動画は4Kと高性能です。低価格帯では操作がラジコン形式で難しいものも多いですが、Dobbyはスマホで直感的に操作できます」(北川さん)

   プロペラを折りたためば、手のひらに乗っかるほどの小型、しかも200グラムを切る軽さだ。ポケットに突っこんで、ちょっと近くまでお出かけ、飛ばして自撮り――そんな気軽な利用を想定している。

   同店では2017年4月26日時点で、スタンダードモデルが4万7880円で販売されていた。

アップルも注目する「セルフィー」用途

   わざわざドローンで自撮りなんて――と思うかもしれないが、この「自撮り(セルフィー)」というコンセプトは、今ドローン業界ではかなり「熱い」ジャンルだ。

   4月、アメリカなど5つの国・地域のアップルストアで、Zero Zero Roboticsのドローン「Hover Camera Passport」が販売開始された(499ドル、約5万5000円)。まるで換気扇のファンを4つくっつけたような不思議な見た目のこの製品も、自撮り目的に特化したドローンだ。やはり気軽に持ち運べ、被写体を自動追尾して撮影してくれる。また、アップルストアで取り扱うだけあって、iPhoneなどとの相性も考慮されているという。

   クラウドファンディングサイト「Kickstarter」でも、スマホケースと一体化した自撮りドローン「SELFLY」が登場、3月の〆切までに約105万ドル(約1億1500万円)の出資を集めることに成功、海外メディアの注目を集めた。

   近い将来、「自撮りといえば棒じゃなくて、ドローン」が当たり前になる時代が来るかも知れない。(このシリーズは3回連載します)

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